【PC初心者】クーラー・冷却ファン選びの基準は??【PC選び – 備忘録 #14】

IT系知識

はじめに

さて今回は、クーラー・冷却ファン選びの基準についてまとめたいと思います。

クーラー・冷却ファンとは、CPU、GPUを冷やすための重要なパーツです。なぜパーツを冷やす必要があるのかも簡単にまとめていますので、興味のある方はそちらも是非読んでみてください。まぁ要するに、高い性能で動作させ続けるためと、パーツの寿命を長持ちさせるためですかね。

そんな話をした後は、実際にどんなパーツを選べばいいのか、私の経験から記載しておきます。大きくは「CPUファン・冷却ファン」、「CPUグリス」、「ケースファン」の3つですね。もちろんこれが絶対的な正解!というわけでもありませんので、あくまでも参考程度でお願いします!

CPU・GPU冷却の重要性(※読み飛ばしてOK)

CPUやGPUは、コンピュータの中心的な部品で、高度な計算・処理を担当しています。そんな大切な部品たちですが、何のリスク??も無しに動き続けられるわけではありません。作業を行うと必ず熱が発生します。人間も同じですよね??激しく動いた後は熱くなるはずです。PCも同じというわけですね~。この熱が適切に管理されないと、パフォーマンスが低下したり、最悪の場合、部品が故障する可能性があります。簡単に冷却の重要性もまとめておきますので、参考にしていただければと思います。

  • パフォーマンスの維持:
    CPUやGPUは、高度な計算を行うために電力を消費し、その結果として熱を発生します。これらの部品が過熱すると、パフォーマンスが低下します。これは、CPUが適正温度まで下げるように自動的に動作し、処理速度が落ちるためです。この機能は「サーマルスロットリング」と呼ばれ、CPU温度が上昇したときにクロック周波数を落とすことで、発熱量や消費電力を抑える機能が実装されています。適切な冷却により、CPUやGPUは最大限のパフォーマンスを発揮できます。
  • 部品の寿命の延長:
    適切な冷却がなされていないと、部品の寿命が短くなる可能性があります。過熱は部品にダメージを与え、最悪の場合、故障の原因となります。適切な冷却により、適切な温度で動作し続けることができるため、部品の寿命を延ばすことができます。
  • 安定した動作:
    適切な冷却が行われていると、CPUやGPUは安定して動作します。これにより、予期せぬエラーやクラッシュを防ぐことができます。適切な冷却により、システム全体の安定性を保つことができます。

CPUファン・冷却ファン

パソコンの冷却方法は大きく分けて、空気で冷やす「空冷式」と水で冷やす「水冷式」の2つが存在します。それぞれの特性と違いについても交えながら説明していきます。

空冷

空冷式は、冷却ファンを用いて空気の力で冷却する方式です。具体的には、回転式のファンが送風し、CPUと密接した金属板(ヒートシンク)を冷却します。ヒートシンクは、CPUから移動した熱をファンの送風で排出する役割があります。

人間も夏には扇風機をつけて涼みますよね??そんなイメージです。風をあててヒンヤリ~というわけです。

空冷式のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 価格が安い:
    空冷式は構造がシンプルでパーツの数も少ないため、導入コストが低いです。
  • 取り付けが容易:
    空冷式は水冷式と比べて取り付けが容易で、初心者でも扱いやすいです。
  • 保守管理が容易:
    水冷式はポンプやチューブが故障して水漏れを起こすリスクがありますが、空冷式はファンのみの搭載なので、水冷式に比べ保守管理が容易です。

さて、CPUファン・冷却ファンは何を選べばいいのか問題ですね。

正直な話、そりゃあ値段が高ければ高いほど、基本的には冷却性能が高いので、ご自身のお財布と相談してできるだけ冷却性能が高いファンを購入してもらうのが一番いいです。特にCPUファンは冷却においてすごく重要なアイテムですので、グリスやケースファンよりも優先して選択するべきです。

ただそんな結論にしてしまうと少し雑だな~と感じましたので、私が個人的に調べて、このくらいへのグレードアップだったらよいかなと感じたものをいくつかピックアップしておきます。まぁわざわざ購入・強いものに変える等しなくても、デフォルトのファンで十分だとは思いますが、せっかくなら少し良いものを精神で以下も参考にしてもらえると嬉しいです。

私は「BTO」でPCを購入しましたので、ある程度のカスタマイズができました。その中で、以下に示す冷却ファンを選んだという経緯があります。

ちなみに「BTO」とは「Build To Order」の略で、「受注生産」を意味します。このあたりはまたお話しますのでお楽しみに!!

DEEPCOOL AK400

私が今使っているPCのCPUファンはこの「DEEPCOOL AK400」です。

理由は単純にコスパの良さです。せっかくならCPUファンはデフォルトのものじゃなくてちょっとだけグレードを上げようと思った結果選んだものがこれです。この次に紹介する「Scythe 虎徹 Mark3」との2択で悩んでいたのですが、色々調べた結果こいつに落ち着きました。

値段はほとんど変わらないにもかかわらず、冷却性能と静穏性が優秀ということで、最終的にはこいつ1択だな!!と落ち着いた感じです。

「静穏性」とは、どれだけ静かにファンが回るか、という意味です。いくら冷却性能が高いと言えど、うるさかったら嫌ですよね??結構重要な指針だと思います。

私はかなり満足しているので皆さんも是非選択の1案に加えていただければと思います。

Scythe 虎徹 Mark3

せっかくなので2択の内のもう一方、「Scythe 虎徹 Mark3」も紹介しておきます。

こいつもそれなりに良いらしいです。1つ前の世代(たしかMark2??)の時から冷却性能と静穏性が大幅に向上しているようです。

ただ、やはり「DEEPCOOL AK400」が強い・・・。私が軽く調べた感じでは、全体的に「DEEPCOOL AK400」の方が性能が良かったので、私は1択に絞ってしまいました。

もしかしたら私が確認できていない1面があるかもしれませんので、皆さんも色々調べた上で、ご自身の満足のいくものを購入してくださいね。

水冷

水冷式は、冷却液を介して冷却する方式です。具体的には、CPUで発生した熱を水冷ヘッドから吸収し、排熱処理を行うラジエーターへ運び、そこで冷却液を冷やして水冷ヘッドへ循環させる構造になっています。

あんまりイメージできませんかね??風邪の日に、氷水を袋に入れて頭に乗せておくのと同じイメージです。冷たい水を直に接触させるため、空冷式と比べて冷却性能が段違いです。もちろんずっとくっつけていたらパーツの熱で水も温かくなってしまうため、循環させながら冷たさをキープしておくといった仕組みになります。

水冷式のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 冷却性能が高い:
    水冷式は空冷式に比べて冷却性能が高く、短時間でPCの熱を抑えることができます。
  • 静音性:
    水冷式はファンの回転数が少なくても冷却効果が高いため、騒音が少ないです。

今回私がオススメできる水冷式ファンは特にありません。というのも、私が水冷式はいいや・・・と思っていたのが理由です。

値段も高いですし、お手入れとか大変そうだと思いましたし、そこまでの冷却性能がなくても十分だし、とまぁ色々感じたからです。水冷式を探していた方、すみません・・・。ちなみに、空冷式でも十分だとは思いますよ??何を基準に十分かと言われたらう~むといった感じですが・・・。

いつか水冷式が欲しくなり、探した際は必ずこの記事を更新します!その際は是非とも参考にしてもらえればと思います!

CPUグリス

CPUグリスとは??

CPUグリスは、パソコンの中心部であるCPUとヒートシンク(CPUクーラー)の間に塗る潤滑剤です。このグリスは、CPUとヒートシンク間の微細な隙間を埋め、熱伝導効率を上げることで、CPUからの熱を効率的にヒートシンクに伝え、放熱効果を高めます。空気は最強の断熱材ですからね。空気が入り込まないよう、グリスで埋め、より熱が伝わって放出されやすいようにしているというわけですね。(厳密な理解じゃなかったらすみません・・・、理系に伝われ!!)

CPUグリスには、さまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。以下に主な種類を挙げます。まぁ参考程度にこんなのあるんだ~程度でOKです。

  • シリコングリス:
    シリコングリスは、CPUグリスの中でも定番の製品で、リーズナブルで気軽に購入できるのが魅力です。標準スペックのパソコンでの使用におすすめです。
  • シルバーグリス:
    シルバーグリスは「銀」を使用したCPUグリスで、シリコングリスと同様に定番の製品です。銅・金・アルミニウムよりも熱の伝導性が高く、優れた冷却性能を発揮します。標準スペックからミドルスペックのパソコンに適しています。
  • ダイヤモンドグリス:
    ダイヤモンド素材を使用したCPUグリスです。ダイヤモンドは金属よりも熱伝導率が高いのが特徴です。最も冷却性能が高いCPUグリスなので、動画編集やオーバークロックなど、パソコンに負荷のかかる使い方をしている方におすすめです。

さて、一番重要な、グリスは何を選べばいいの??問題ですね。

結論・・・

わざわざグレードを上げなくていい!!

お金に余裕があったら熱伝導率が高いものを買えばいい!!

です。

熱伝導率とは、熱を伝える度合いです。値が大きければ大きいほど、冷却性能が高いと捉えてもらってとりあえずはOKです。

正直、わざわざCPUグリスにお金をかける必要はないと思います。そんなことよりも、空冷式のファンでより性能の高いものを購入したりですとか、水冷式のファンを導入するなどした方がよっぽど有意義です。何とな~くお金に余裕があって、せっかくなら買っておくかといった人が購入を検討すればOKです。

ケースファン

ケースファンとは、PCケース自体にくっついているファンのことです。ノートPCだとあまりイメージできないかもしれませんが、デスクトップPCでは大きな箱の中に様々なパーツが入っていますよね??箱の中にももちろんファン(冷却装置)はあるわけですが、それだけではなく、箱自体にもファンを取り付けてより中を冷やしてやろうという魂胆です。

リアケースファン、トップケースファン前部・後部等様々あり、メーカによっては色々カスタマイズができるかと思います。

さてさてこちらも、ケースファンは何を選べばいいの??問題ですね。

結論・・・

わざわざ付けなくていい!!

お金に余裕があったらファンをたくさん付ければいい!!

です。

こちらもCPUグリス同様、わざわざ高いものを購入する必要はありません。お金に余裕があったらファンをつける程度でいいかと思います。私はあんまり必要ないかな~と感じてしまいました。

以上!

前回まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!

PC選び以外の記事も是非!

※おまけ:その他パーツの選択基準

★CPU選び

★GPU選び

★電源選び

最後に

さて今回は、クーラー・冷却ファン選びの基準についてまとめました。

基準というか、そもそも冷却ファンにはどんなものがあり・・・みたいな話がメインになってしまった気もしますが、ある程度の指標は示せたかなと思います。

正直な話、冷やせば冷やすほど良いものではありますが、そこまで最重要パーツかと言われると、そこまででもないのかなと思います。それ以上に、CPUやGPUが良いものを買う方がよっぽど有意義だと思います。

ただまぁ、CPUやGPUもご自身の用途に合わせて選択する形になりますので、その中でお金に余裕があったらグレードアップも検討していただければと思います。

最後にポイントもまとめておきますね。是非ご参考にしていただければと思います。

★CPUファン・冷却ファン

無理してグレードアップしなくてもOK。ちょっとだけ良いものにしたら??程度

★CPUグリス

わざわざグレードを上げなくてOK。お金に余裕があったら購入。

★ケースファン

わざわざたくさん付けなくてOK。お金に余裕があったら購入。

オススメのデスクトップPC – ガレリア(GALLERIA)

参考までに私がオススメするデスクトップPCもいくつか挙げておきます。

今回はガレリア(GALLERIA)のデスクトップPCしかピックアップしていません。最近だと様々な場面でピックアップされることも多くなり、最も有名なゲーミング用のデスクトップPCの1つといっても過言ではないですよね。

他にもオススメBTOメーカーはいくつかありますので、そのうち記事にまとめますね。

※若干ゲーミングPC寄りの選択になっていることはご了承ください。もちろんゲーミングだからといってゲームにしか使えないというわけではありませんのでご安心を。基本的にはゲームが安定してできれば他は何不自由なくできます。

GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載

「GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載」はハイエンドモデルの中でも真ん中あたりの性能を有するPCです。

ハイエンドと言われると一番すごいという印象を持たれるかもしれませんが、さらに上の超ハイエンドPCもありますので、手の届かないPCではないのかなと思います。手の届く範囲で性能が高いよ~くらいです(人にも寄りますけどね・・・)。

GALLERIA RA7C-R47 SSD500GB搭載

もう1つは「GALLERIA RA7C-R47 SSD500GB搭載」です。

先ほど紹介したものとは搭載しているGPUが異なります。先ほどのPCでも十分高負荷に耐えうる性能ではありますが、さらにさらに負荷のかかるゲームなどをプレイしたい場合は、少しお金をかけてGPUをアップグレードさせるのはありだと思います。

是非参考にしてもらえればと思います!

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