【PC初心者】Ryzen 〇〇〇〇〇:AMD Ryzenの数字や記号が表す意味【PC選び – 備忘録 #4】

IT系知識

はじめに

※2024/4/24更新

さて今回は、AMD RyzenシリーズCPUの数字や記号が表す意味についてまとめたいと思います。

以前、Intel Coreシリーズの数字や記号の意味についてはまとめました。是非チェックしてみてください。

今回は、Intel Coreシリーズと双璧をなすほど有名なAMD Ryzenシリーズです。基本的にはIntel Coreシリーズを選ぶ方が多いのだろうとは思いますが、せっかくならばAMD Ryzenのことも知って納得のいく選択を取ってもらえればと思います。

どっちを選べばいいの??みたいな記事もあげていますのでそちらも是非。

余談はこの程度にして、さっそく本題に入りましょうか。

数字や記号の意味について

数字や記号の構成について

まずは、数字や記号の構成についてまとめます。

AMD RyzenシリーズのCPUは、大きく以下5つの項目によって分類されます。4桁の数字と末尾のアルファベットで特徴や性能を判断できます。

  • ポートフォリオイヤー:
    千の位の数字は、プロセッサが何年のモデルであるかを示します。例えば、2023年なら「7」、2024年は「8」というようになります。
  • セグメント:
    百の位の数字は、性能を表します。「1」 ~ 「9」までの数字があり、大きいほど性能が高いことを示します。
  • アーキテクチャ:
    十の位の数字は、アーキテクチャを示します。「1」ならばZen 1/Zen+、「4」はZen 4というようになります。
  • フィーチャーアイソレーション:
    一の位の数字は、Zen 3とZen 3+のように、アーキテクチャの数字だけでは表現しきれない違いを示します。
  • フォームファクタ(TDP):
    末尾のアルファベットは、性能を表します。もう少し正確に言うと、TDPはThermal Design Powerの頭文字を取っており、CPUが発生させる最大熱量を表します。簡単に、熱量が高い = 性能が高いです。

具体的な例をあげて見ていきましょう。「AMD Ryzen 9 7950X」の場合はそれぞれの項目が以下のようになります。

Portfolio Model Year:ポートフォリオイヤー7
Market Segment:セグメント9
Architecture:アーキテクチャ5
Feature Isolation:フィーチャーアイソレーション0
Form Factor / TDP:フォームファクタX

まぁそこまで難しくないですね。

それぞれ細かく見ていきましょうか。

ポートフォリオイヤー

ポートフォリオイヤーは、AMD Ryzenシリーズが発売された年を示します。

Ryzen 〇 5〇〇〇〇:2021年発売

Ryzen 〇 6〇〇〇〇:2022年発売

Ryzen 〇 7〇〇〇〇:2023年発売

Ryzen 〇 8〇〇〇〇:2024年発売予定

Ryzen 〇 9〇〇〇〇:2025年発売予定

もちろん数字が大きい方が最新版ですので、性能は高いです。ただ、その分価格は高くなります。

セグメント

セグメントは、AMD Ryzenシリーズの性能を表します。

Intel Coreシリーズでいうところの、「i〇」の部分ですね。

百の位の数字は、正直そこまで見なくていいです。というのも、Ryzenの後ろ1桁でセグメントを判断できるからです。もう少し詳しく見ていきましょうか。

Ryzenシリーズは、Ryzen 〇 〇〇〇〇〇 → “Ryzen” “〇” “〇〇〇〇””〇”というように、「ブランド名」「ブランド名後の1桁」「4桁の数字」「末尾のアルファベット」に分割できます。

このうち、「ブランド名後の1桁」でセグメントを判断できるわけです。

それぞれ百の位は以下のように対応しています。

1〇〇:Athlon Silver

2〇〇:Athlon Gold

3〇〇:Ryzen 3

4〇〇:Ryzen 3

5〇〇:Ryzen 5

6〇〇:Ryzen 5

7〇〇:Ryzen 7

8〇〇:Ryzen 7 / 9

9〇〇:Ryzen 9

伝わりましたかね??結局セグメントなんて、「ブランド名後の1桁」、Ryzen 3 or Ryzen 5 or Ryzen 7 or Ryzen 9で判断できるので、見なくても大丈夫じゃない??といったことです。

アーキテクチャ

アーキテクチャは、AMD Ryzenシリーズがどの世代の設計を採用しているかを表しています。もう少し詳細まで話すと、採用しているZenアーキテクチャの世代がいつかを表しているわけですね。具体的には以下の通りです。

1ZenまたはZen+

2Zen 2

3Zen 3またはZen 3+

4Zen 4

5Zen 5

こちらももちろん、数字が大きければ大きいほど性能が高いことを表しています。

フィーチャーアイソレーション

フィーチャーアイソレーションも、AMD Ryzenシリーズの性能を表しています。

現時点では以下2種類しかありません。

0一般的なパフォーマンスを示す

5高いパフォーマンスを示す

フォームファクタ(TDP)

フォームファクタ(TDP)も、AMD Ryzenシリーズの性能を表しています。先述の通り、TDPはThermal Design Powerの頭文字を取っており、CPUが発生させる最大熱量を表します。熱量が高いほど、性能が高いです。もちろんその分、冷却性能の高い装置が必要です。

e:9 W
低消費電力版、ファンレス(ファンを必要としない)デバイス用

C:15 ~ 28 W
Chromebook

U:15 ~ 28 W
低消費電力

H / HS:~ 35 W
ハイパフォーマンス

HX:55 W +
最高峰、超ハイパフォーマンス

G:65 W
GPU内蔵版、基本的にはGPUは別で用意するはずなので、わざわざGPU内蔵版を選ばなくてもOK

アルファベット無
通常版、一般的なもの??

最後に

さて今回は、AMD RyzenシリーズCPUの数字や記号が表す意味についてまとめました。

以前まとめたIntel Coreシリーズの数字や記号の意味と合わせて、知っておいて損はないかと思います。

簡単にまとめも載せておきますのでよかったら。

★ポートフォリオイヤー
千の位の数字は、プロセッサのモデル・世代

★セグメント
百の位の数字は、性能

★アーキテクチャ
十の位の数字は、アーキテクチャ

★フィーチャーアイソレーション
一の位の数字は、アーキテクチャの数字だけでは表現しきれない違い

★フォームファクタ(TDP)
末尾のアルファベットは、性能

前回まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!

PC選び以外の記事も是非!

オススメのデスクトップPC – ガレリア(GALLERIA)

参考までに私がオススメするデスクトップPCもいくつか挙げておきます。

今回はガレリア(GALLERIA)のデスクトップPCしかピックアップしていません。最近だと様々な場面でピックアップされることも多くなり、最も有名なゲーミング用のデスクトップPCの1つといっても過言ではないですよね。

他にもオススメBTOメーカーはいくつかありますので、そのうち記事にまとめますね。

※若干ゲーミングPC寄りの選択になっていることはご了承ください。もちろんゲーミングだからといってゲームにしか使えないというわけではありませんのでご安心を。基本的にはゲームが安定してできれば他は何不自由なくできます。

GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載

「GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載」はハイエンドモデルの中でも真ん中あたりの性能を有するPCです。

ハイエンドと言われると一番すごいという印象を持たれるかもしれませんが、さらに上の超ハイエンドPCもありますので、手の届かないPCではないのかなと思います。手の届く範囲で性能が高いよ~くらいです(人にも寄りますけどね・・・)。

GALLERIA RA7C-R47 SSD500GB搭載

もう1つは「GALLERIA RA7C-R47 SSD500GB搭載」です。

先ほど紹介したものとは搭載しているGPUが異なります。先ほどのPCでも十分高負荷に耐えうる性能ではありますが、さらにさらに負荷のかかるゲームなどをプレイしたい場合は、少しお金をかけてGPUをアップグレードさせるのはありだと思います。

是非参考にしてもらえればと思います!

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