※2024/4/24更新
はじめに
さて今回は、Intel社が出している最も馴染み深い??であろうCPU、「Intel Coreプロセッサー」の数字や記号が表す意味についてまとめたいと思います。
皆さん、お店でPCを見ていると、CPUの項目に何やらよく分からない数字や記号が書いてあるのは分かりますよね??
例えば、「Intel Core i7-13700F」などです。
これを見て、「i7」とか「13700F」って何?!と思いませんか??今回はそれぞれこの数字や記号が何を表しているのかについてまとめていきます。
この記事が少しでも皆さんのPC選びの基準になれば嬉しいです。それではさっそく見ていきましょう!
PC購入までの流れをまとめたロードマップも是非!!
数字や記号の意味について
数字や記号の構成について
まずは、数字や記号の構成についてまとめます。
Intel CoreシリーズのCPUは、大きく以下5つの項目によって分類されます。
- Brand:ブランド名
プロセッサーのブランド名です。今回はCoreシリーズを例にとっていますので、ブランド名は「Intel Core」になります。
- Brand Modifier:ブランド修飾子
プロセッサーのブランド修飾子です。「i7」や「i9」といったように、「i〇」部分が該当します。ざっくりプロセッサーの性能を表しています。
- Generation Indicator:世代
プロセッサーの世代です。第5世代ならば「5」、第13世代ならば「13」といったように、世代の数字が記載されています。ざっくりプロセッサーの性能を表しています。
- SKU Numeric Digits:SKU番号
プロセッサーのSKU番号です。世代と製品ライン接尾辞の間に記載されている3桁の数字ですね。ざっくりプロセッサーの性能を表しています。
- Product Line Suffix:製品ラインサフィックス
プロセッサーの製品ラインサフィックスです。一番最後に記載されているアルファベットですね。ざっくりプロセッサーの特徴を表しています。
具体的な例をあげて見ていきましょう。「Intel Core i7-13700F」の場合はそれぞれの項目が以下のようになります。
Brand:ブランド名 | Intel Core |
Brand Modifier:ブランド修飾子 | i7 |
Generation Indicator:世代 | 13 |
SKU Numeric Digits:SKU番号 | 700 |
Product Line Suffix:製品ラインサフィックス | F |
そこまで難しくないですよね??
では次に、それぞれの項目が何を表しているかを説明していきます。
Brand:ブランド名
ブランド名はまぁ、ブランド名です。「Intel Core」や「Intel Xeon」など、一番最初についているプロセッサーの名前ですね。
基本的には皆さんノートPCやデスクトップPCしか見ないかと思いますので、「Intel Core」以外を目にすることはほとんどないと思います。
一応いくつか紹介しておきますか。(私の勉強でもあります・・・)
- Intel Core:
これはIntelの主力プロセッサーブランドで、一般的なコンピューティングタスクから高度なマルチメディアとゲームまで、幅広い用途に対応しています。ノートPCやデスクトップPCは基本(というか、Intel Core以外なんて希少種あるんか??)Intel Coreなので、見覚えがありますよね??Coreブランドには、i3(エントリーレベル)、i5(メインストリーム)、i7(ハイエンド)、およびi9(エンスージアスト向け)の4つのレベルがあります。
- Intel Xeon:
これはプロフェッショナル向けのプロセッサーブランドで、サーバーやワークステーションなどの高負荷環境での使用を想定しています。Xeonプロセッサーは、マルチプロセッサーに対応しており、大量のデータを処理する必要のあるサーバーでは1CPUではとても処理が追い付きません。Xeonはプロセッサー自体の性能も高いうえ、マルチプロセッサーに対応しているため、大規模なシステムに対応が可能です。
- Intel Atom:
これは主に、組み込みシステムやネットブックやタブレットPCといった携帯端末に使用されるプロセッサーブランドです。バッテリー下で動かすことを前提に考えらているため、消費電力がもっとも抑えられたプロセッサーでもあります。
Brand Modifier:ブランド修飾子
ブランド修飾子は、ブランド名の後ろに記載されている「i〇」の部分です。「i7」とか「i9」の部分ですね。
とにかく覚えておいてほしいのは、数字が大きければ大きいほど性能が高くなるということです。性能順に並べるならば、i9 > i7 > i5 > i3といったイメージですね。
まぁ使う人の用途や、値段、世代などにも寄りますが、とりあえずは「i5」や「i7」あたりを購入しておくのが無難なのかな~って感じです。勝手なイメージですが・・・。
詳細は以下の通りです。
- Core i3:
Core i3はエントリーレベルのモデルで、最も基本的なタスクに適しています。i3は2コアで、1コアあたり2スレッド処理できるため、複数のアプリケーションを使用していても動作が安定します。ただ個人的にはCore i3だとどうなんだろう・・・と思ってしまいます。値段もそんなに変わらないし、わざわざCore i3を選ばなくても・・・とは思います。
- Core i5:
Core i5はミドルレンジのモデルで、一般的なコンピューティングタスクに適しています。i5は4コアで、ゲーム性能もCore i7以降にやや劣る傾向がありますが、それはあくまでハイエンドGPUと組み合わせたときの話(ボトルネック)であり、ミドルレンジGPUと併用する場合にはさほどネックではなかったりします。高いマルチスレッド性能は必要なく、ゲーム性能さえ高ければ良いという人にとっては丁度良い高性能CPUとなっています。安価にゲーミングPCを買いたい人はCore i5とかを選んでいる人が多いですよね。10万円代のゲーミングPCだったらi5になるようなイメージを勝手に持っています。
- Core i7:
Core i7はハイエンドのモデルで、処理の重いタスクに適しています。i7は4コア8スレッドとなっており、i5よりもさらにマルチスレッド処理に優れているので、アプリケーション側で対応していれば優れたパフォーマンスを発揮することが可能です。20万円代のゲーミングPCならi7になるようなイメージですかね。
- Core i9:
Core i9は超ハイエンドのモデルで、めちゃくちゃ処理の重いタスクや専門的な作業に適しています。i9は最もコア数が多く、どの方面から見ても処理性能はトップクラスの地位を保っています。Core i9は流石にオーバースペックすぎるかなと私は思ってしまいました。30万円を超えてくるようなゲーミングPCはi9のイメージです。
Generation Indicator:世代
世代は、ブランド修飾子の後ろに記載されている、1桁 or 2桁の数字です。まぁ文字通り、アーキテクチャごとの世代を表しています。
CPUは世代ごとに性能や特徴が異なります。ちなみにですが、現在(2023/11/18時点)は、第14世代まで出ています。最新世代は高いんですよね~。コスパを考えるならば、最新世代の1つ前か2つ前の世代のCPUを選ぶことをオススメします。
こちらも詳細を見てみましょうか。まぁ単なる歴史の変遷みたいなものです。歴史の授業として見ておく程度ですかね。
- 第1世代 (Nehalem):
2008年に登場したIntel Core iシリーズの最初の世代で、前世代のプロセッサーに比べて固定クロック速度や非効率的なパイプラインなどの制限が解消されました。
- 第2世代 (Sandy Bridge):
32nmプロセス技術を採用し、グラフィックス性能が大幅に向上しました。
- 第3世代 (Ivy Bridge):
22nmプロセス技術を採用し、消費電力を抑えつつパフォーマンスを向上させました。
- 第4世代 (Haswell):
グラフィックス性能の向上と消費電力の低減を実現しました。
- 第5世代 (Broadwell):
14nmプロセス技術を採用し、さらなる消費電力の低減とパフォーマンスの向上を実現しました。
- 第6世代 (Skylake):
新しいマイクロアーキテクチャを採用し、パフォーマンスと電力効率を向上させました。
- 第7世代 (Kaby Lake):
プロセス技術の最適化により、クロック速度の向上と消費電力の低減を実現しました。
- 第8世代 (Coffee Lake):
6コア以上のプロセッサーを一般向けに提供し、マルチタスク性能を大幅に向上させました。
- 第9世代 (Coffee Lake Refresh):
最大8コアのプロセッサーを提供し、高いマルチタスク性能を実現しました。
- 第10世代 (Comet Lake):
最大10コアのプロセッサーを提供し、さらなるマルチタスク性能の向上を実現しました。
- 第11世代 (Rocket Lake):
新しいマイクロアーキテクチャと統合グラフィックスを採用し、パフォーマンスとグラフィックス性能を向上させました。
- 第12世代 (Alder Lake):
新しいハイブリッドアーキテクチャを採用し、高性能コアと効率コアを組み合わせて、パフォーマンスと電力効率を向上させました。
- 第13世代 (Raptor Lake):
第12世代をベースに、さらなるパフォーマンスの向上を目指しています。
SKU Numeric Digits:SKU番号
SKU番号は、世代と製品ラインサフィックスの間にある3桁の数字です。このSKU番号は性能を表しています。もちろん、数字が大きければ大きいほど、性能が高くなります。
もう少し詳しく説明すると、SKU番号によって、ベース・クロック速度、最大周波数、キャッシュ・サイズ、コア数 / スレッド数、メモリー・サポートなどが異なるそうです。
まぁ正直言って、SKU番号はいくつくらいがいいな~なんて思いながらCPUは選ばないかと・・・。がちがちにPC組んでいる人は意識するんですかね??
Product Line Suffix:製品ラインサフィックス
製品ラインサフィックスは、一番最後に記載されているアルファベットです。これは性能というよりも、特徴を表しているイメージが強いです。もちろん特徴の中に性能も含まれていますがね・・・。
これも何を選ぶとかはそんなに意識しなくていいのかなと、がちがちにPC組む人は別ですが・・・。まぁ何か後ろにアルファベットくっついてるな~程度で。
こちらも詳細を見ていきましょうか。
- K:
オーバークロックに最適化されたプロセッサーを表します。これらのプロセッサーはアンロックされたマルチプライヤーを持っており、クロック速度を簡単に調整してパフォーマンスを向上させることができます。
- F:
統合グラフィックスがないプロセッサーを表します。FシリーズのCPUは、専用のグラフィックスカードに依存し、統合GPUの機能を必要としないユーザー向けです。
- S:
省電力版CPUを表します。通常版CPUよりも性能ダウンです。
- T:
超省電力版CPUを表します。Sよりも性能ダウンです。
- G:
CPU内蔵GPU搭載モデルを表します。小型PC向け(TDP 65W)。
- X/XE:
これは非常に高性能なアンロックされた消費者向けCPUを示します。これらのプロセッサーは最もコア数が多く、価格も最も高いです。
最後に
さて今回は、「Intel Coreプロセッサー」の数字や記号が表す意味についてまとめました。
どこが何を表しているか分かりましたかね??しっかりイメージさえできていれば、ご自身がPCを選ぶ際の基準を作りやすくなるかと思います。
まぁぶっちゃけた話、気にするのなんて、ブランド修飾子と世代くらいですかね。もしくはクロック周波数??。ただ個人的にクロック周波数がいくつくらいほしいって基準が作りにくい気がするんですよね~。なので、とりあえず私はブランド修飾子と世代で、だいたい「i〇」以上にしよ~とか、第「〇〇」世代以上にしよ~とかですね。
ちなみにクロック周波数とは何??みたいな話も以前まとめていますので、そちらも是非参考にしてみてください。
どの程度の基準でといった記事もそのうちあげる予定です。お楽しみに~。
★ブランド名
「Intel Core」などの部分、ブランド名を表す
★ブランド修飾子
ブランド名の後ろ、「i〇」の部分、数字が大きければ大きいほど性能が高い
★世代
i〇の後ろ、1桁 or 2桁の数字、数字が大きければ大きいほど性能が高い
★SKU番号
世代の後ろ、3桁の数字、数字が大きければ大きいほど性能が高い
★製品ラインサフィックス
一番最後のアルファベット、CPUの特徴を表す
以上!
前回の記事も読んでもらえると嬉しいです!
その他の勉強系記事も是非!
オススメのデスクトップPC – ガレリア(GALLERIA)
参考までに私がオススメするデスクトップPCもいくつか挙げておきます。
今回はガレリア(GALLERIA)のデスクトップPCしかピックアップしていません。最近だと様々な場面でピックアップされることも多くなり、最も有名なゲーミング用のデスクトップPCの1つといっても過言ではないですよね。
他にもオススメBTOメーカーはいくつかありますので、そのうち記事にまとめますね。
※若干ゲーミングPC寄りの選択になっていることはご了承ください。もちろんゲーミングだからといってゲームにしか使えないというわけではありませんのでご安心を。基本的にはゲームが安定してできれば他は何不自由なくできます。
GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載
「GALLERIA RA7C-R46T SSD500GB搭載」はハイエンドモデルの中でも真ん中あたりの性能を有するPCです。
ハイエンドと言われると一番すごいという印象を持たれるかもしれませんが、さらに上の超ハイエンドPCもありますので、手の届かないPCではないのかなと思います。手の届く範囲で性能が高いよ~くらいです(人にも寄りますけどね・・・)。
GALLERIA RA7C-R47 SSD500GB搭載
もう1つは「GALLERIA RA7C-R47 SSD500GB搭載」です。
先ほど紹介したものとは搭載しているGPUが異なります。先ほどのPCでも十分高負荷に耐えうる性能ではありますが、さらにさらに負荷のかかるゲームなどをプレイしたい場合は、少しお金をかけてGPUをアップグレードさせるのはありだと思います。
是非参考にしてもらえればと思います!
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