※本記事はPL-900の資格試験対策用に私が勉強した内容を備忘録として残したものです。想定問題を解いていて重要だ、ここは忘れそうだと感じた部分をまとめています。網羅的な解説記事ではありませんのでご容赦ください。
はじめに
さて今回は、PL-900(Microsoft Certified:Power Platform Fundamentals)の資格試験対策として、環境の基礎と種類についてまとめたいと思います。
資格試験に受かることだけを目標に、ポイントだけ抑えた記事となっていますので、詳しく知りたい方はMicrosoftの公式HPでしっかり学習してください。
それでは見ていきましょ~。
オススメ試験対策
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ひとまず網羅的に勉強し、後は過去問を解きまくりましょう!!
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Power Platform の環境について
環境の役割
環境には以下のような役割があります。適切な環境を設定してあげることが重要です。
- データとリソースのコンテナ:
環境は、Microsoft Dataverse インスタンスをホストするためのコンテナ。1 つの環境につき 1 つの Dataverse インスタンスが作成され、アプリ、フロー、接続、セキュリティ設定などが環境単位で管理。
- 隔離と管理:
各環境は、業務プロセスや開発・テスト用、運用用など用途に応じて分離され、組織内のリソース管理やセキュリティ、データガバナンスを効率的に実現するための単位となる。
環境の種類
Power Platform では、組織の運用要件に合わせていくつかの環境タイプが用意されています。主な種類は以下の通りです。
本番環境とサンドボックス環境を明確に分け、開発やテストは必ずサンドボックス環境で実施することが推奨されます。
また、環境ごとに適切なセキュリティポリシーや DLP ポリシーを設定し、リソース管理の効率化を図ることが重要です。
環境の種類 | 用途・使用シーン | 主な特徴 | 補足・解説 |
---|---|---|---|
Production(本番)環境 | 実際の業務で使用する環境 | ・高い安定性とセキュリティが最優先 ・本番データを格納 ・厳格なアクセス制御、監査、DLP ポリシーが適用される | 実際の業務プロセスの中心となるため、変更は慎重に行い、バックアップや障害対応の体制を整えて運用する必要があります。 |
Sandbox(サンドボックス)環境 | 開発・テスト、検証、カスタマイズの実験に利用 | ・本番環境とは完全に分離 ・変更や実験を自由に実施可能 ・新機能やカスタマイズの影響を事前に検証できる | 本番環境に影響を与えずに新しいアイデアや機能を試すための安全な実験環境として、検証・テストのプロセスで非常に有用です。 |
Developer(開発者)環境 | 個人または小規模チームが学習、プロトタイピング、開発に利用 | ・開発者向けに自由度が高い ・学習やプロトタイプ作成に最適 ・環境内での変更が他の環境に影響しない | 初学者や個々の開発者がPower Platformの機能を体験・学習するための環境です。実際の業務に直結しないため、自由な実験やトライアルに利用できます。 |
Trial(試用)環境 | Power Platform の機能や使い勝手を短期間試用するための評価環境 | ・一定期間無料で利用可能(通常30日など) ・全機能の評価ができる ・試用期間終了後は正式ライセンスへのアップグレードが必要 | 初めてPower Platformを導入する際や、機能の全体像を把握するために利用されます。試用期間中に評価し、導入判断を行うための環境です。 |
Default(既定)環境 | テナント作成時に自動的に用意される初期環境。基本的な利用や全体管理用として利用 | ・新しいテナントに自動生成される ・Power Platform の初期利用にすぐ活用可能 ・用途が定義されていないため、必要に応じて本番やサンドボックス環境へ再構成可能 | 既定の環境は、最初にPower Platform を利用する際に作成される汎用環境です。運用開始後、用途に合わせて専用の環境(本番・テスト等)を追加するのが望ましいです。 |
管理とセキュリティのポイント
- 環境の作成と管理:
管理者は、Power Platform 管理センターを利用して環境を作成・削除し、各環境の設定(地域、セキュリティ、DLP ポリシーなど)を行う。
- セキュリティとアクセス制御:
環境ごとに、Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)や Office 365 セキュリティグループと連携したアクセス制御を設定できる。これにより、特定の環境へのアクセス権を持つユーザーを厳密に管理可能。
- データガバナンス:
各環境は独立したリソースとして管理されるため、環境内のデータに対して独自の暗号化、監査、データ損失防止ポリシーが適用され、組織全体のデータ保護戦略の一環として運用される。
PL-900合格体験記
私がPL-900に合格した際の体験記についてもまとめています。勉強の仕方や感じた難易度等、参考になれば嬉しいです!
最後に
さて今回は、PL-900(Microsoft Certified:Power Platform Fundamentals)の資格試験対策として、環境の基礎と種類についてまとめました。
あくまでも私の備忘録ですが、このメモが皆さんのお役に立てればとても嬉しいです!是非この記事を読んで資格に合格できた!!等あれば励みになりますのでコメントください~。
前回まとめた記事はこちらです。
本ブログでは、PL-900以外の勉強記事もあげていますのでそちらも是非!!



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