※本記事はPL-900の資格試験対策用に私が勉強した内容を備忘録として残したものです。想定問題を解いていて重要だ、ここは忘れそうだと感じた部分をまとめています。網羅的な解説記事ではありませんのでご容赦ください。
はじめに
さて今回は、PL-900(Microsoft Certified:Power Platform Fundamentals)の資格試験対策として、Copilot Studioの基礎についてまとめたいと思います。
資格試験に受かることだけを目標に、ポイントだけ抑えた記事となっていますので、詳しく知りたい方はMicrosoftの公式HPでしっかり学習してください。
それでは見ていきましょ~。
オススメ試験対策
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ひとまず網羅的に勉強し、後は過去問を解きまくりましょう!!
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Copilot Studioとは
Copilot Studio は2023年に発表された、カスタムAIエージェント(ボット)を作成・拡張するための統合開発環境です。従来のPower Virtual Agentsの機能が強化され、ユーザー自身の業務データやシナリオを組み込んだ高度なチャットボット(Copilot)が構築可能となります。
具体的には、GUI上で対話のトピック(シナリオ単位)やエンティティ(会話で抽出するデータ型:電話番号、日付、顧客名など)を定義し、必要に応じてPower Automateのフロー(アクション)と連携させることで、質問応答にとどまらない業務処理まで行うエージェントを作成できます。Copilot Studioにはあらかじめ人名や住所、メールアドレス等の組み込みエンティティが用意されており、こうした共通データの認識精度も高くなります。
また、大規模言語モデル(LLM)を活用してユーザーの入力意図を解析し、最適なトピックに会話を誘導する機能も持ちます。
Copilot Studioで作成したエージェントは、Webアプリとして独立提供したり、Microsoft Teamsのアプリとして社内展開することが可能で、営業支援やカスタマーサービス、社内FAQ対応など多彩なユースケースで “業務の相棒” として活躍します。まだ使ったことない方は是非使ってみてください!!
下記に簡単な特徴も箇条書きで書いておきますね。
- ノーコードでチャットボット作成:
専門的なAI知識やコード不要で、対話型のチャットボットを構築可能。用意されたGUI上でボットの質問や応答のフロー(トピック)を定義し、条件分岐や変数を使った動的な会話も設定可能。
- 多様なシナリオに対応:
顧客からの問い合わせ対応、社内ヘルプデスク、FAQの自動応答など様々なユースケースに活用可能。ボットはWebページに埋め込んだり、Microsoft Teams内のチャットボットとして社内利用できる。
- 他Power Platformとの連携:
ボットの応答中にPower Automateのアクションを呼び出すことで、バックエンドでデータベース照会やチケット登録などの処理を実行可能。これにより、ユーザーの質問に答えるだけでなく業務処理まで一貫して自動化。
- AIによる高度化:
2023年以降、生成AIを活用した Microsoft Copilot 機能が統合され、WebサイトのURLや各種ナレッジを読み込ませてボットが高度な回答を行う機能も強化されている。またPower Virtual Agents自体がCopilot Studioの一部として進化し、誰でもより賢いエージェント(ボット)を作れるようになっている。
Copilot Studioのノードについて
Copilot Studioでは、会話フローをノードベースで設計します。
各ノードは、ユーザーとの対話の中で特定の機能や処理を実行するためのブロックとして機能します。
以下に、トリガーフレーズとその他の主要なノードの種類について説明します。
ノード | 説明 | 具体例・用途 |
---|---|---|
トリガーフレーズノード | ユーザーからの入力中に特定のキーワードやフレーズが検出された場合に、そのトピックや対話フローを開始するためのノード。 | 「注文状況を教えて」や「サポートが必要」など、特定の会話開始のキーワードを設定。 |
質問ノード | ユーザーに質問を投げかけ、情報を収集するためのノード。回答を元に会話の流れを制御するために使います。 | 「お名前を教えてください」や「ご注文番号は?」など、必要な情報を聞くために利用。 |
応答ノード | ユーザーからの入力に対して、事前に設定された回答やメッセージを返すためのノード。 | 定型メッセージで「お調べしますので、少々お待ちください」などの回答を返す。 |
条件分岐ノード | ユーザーの回答や抽出されたエンティティに基づいて、次の処理を分岐させるためのノード。 | ユーザーの回答が「はい」か「いいえ」かに応じて異なるフローに分岐する。 |
エンティティ抽出ノード | ユーザーの入力から特定の情報(名前、日付、数値など)を抽出し、会話の文脈に活用するためのノード。 | ユーザーのメッセージから「注文番号」や「予約日」を抽出。 |
アクションノード | 外部システムとの連携や、バックエンドの処理をトリガーするためのノード。Power Automate のフロー呼び出しなどを組み込むことで、会話中に実際の業務処理を行います。 | 在庫確認、注文処理、データベース更新などの自動処理を実行する。 |
終了ノード | 会話を終了する、または会話の状態をクローズするためのノード。必要に応じて、エスカレーション(人間のオペレーターへの転送)を行う場合もあります。 | ユーザーへの「ご利用ありがとうございました」メッセージの送信や、対話終了の処理。 |
Microsoft Teams の Copilot Studio と Copilot Studio Web アプリの比較
Microsoft Teams の Copilot Studioは、社内コミュニケーションや内部プロセス向けに、Teams チャンネル内でチャットボット(コパイロット)を作成・展開する場合に適しています。組織内ユーザー限定の利用により、社内情報のセキュアな共有やコラボレーションが促進されます。
Teams 版は内部利用に最適化されているため、セキュリティやアクセス制御は既存の Microsoft Teams 環境の管理ルールに準じます。
Copilot Studio Web アプリは、外部の顧客やパートナー向けにチャットボットを提供する必要がある場合、またはWebサイトに直接埋め込んで利用するシナリオに向いています。Web アプリ版ではテンプレートの利用ができず、ボットに対する変更を加える際には追加ライセンスの取得が求められるため、運用コストや開発リソースを事前に確認する必要があります。
Web アプリ版は、外部ユーザーを含む多様なアクセス要件に対応できる一方、組み込み先の Web サイトのデザインやセキュリティポリシーとの連携も考慮する必要があります。
項目 | Microsoft Teams の Copilot Studio | Copilot Studio Web アプリ |
---|---|---|
アクセス対象 | 組織内のユーザーのみ(内部ユーザー向け) | 外部ユーザーもアクセス可能(社外ユーザー向けに拡張可能) |
デプロイ先 | Microsoft Teams チャンネル内のみで展開可能 | Web サイトに埋め込むなど、Teams 以外のプラットフォームでも利用可能 |
テンプレート利用 | Teams 内では事前定義のテンプレートを活用できるケースがある | テンプレートは利用できないため、ゼロからの構築が必要 |
ライセンス要件 | 通常の Teams ライセンス範囲内で利用可能 | ボットに変更を加える場合、追加のライセンスが必要になる場合がある |
コネクタ追加 | コネクタの追加についての記載は限定的(Teams 固有の連携に注力) | Copilot Studio コパイロットにはコネクタを追加することができない |
PL-900合格体験記
私がPL-900に合格した際の体験記についてもまとめています。勉強の仕方や感じた難易度等、参考になれば嬉しいです!
最後に
さて今回は、PL-900(Microsoft Certified:Power Platform Fundamentals)の資格試験対策として、Copilot Studioの基礎についてまとめました。
あくまでも私の備忘録ですが、このメモが皆さんのお役に立てればとても嬉しいです!是非この記事を読んで資格に合格できた!!等あれば励みになりますのでコメントください~。
前回まとめた記事はこちらです。
本ブログでは、PL-900以外の勉強記事もあげていますのでそちらも是非!!



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