ワイルドカードを使った文字列の一括置換方法【Excel-備忘録#38】

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ゴール

さて今回は、Excelでワイルドカードを使った文字列の一括置換方法についてまとめたいと思います。

文字列「◯◯〜」を検索して一括で置換して欲しい・・・こんな場面、多々ありますよね??

「私は◯◯の勉強が好きです」
(◯◯は何でも良い。例:C言語、Java、Git等)

↓この文章を全て・・・

「私はPythonの勉強が好きです」

のように一括で文字列を変換するようなイメージ

置換は使っているけど完全一致した文字列しか置換できなくて困ってる・・・そんな時に使えるのがワイルドカードです。

○○にどんな文字列が入っていようが、関係なく一括で置換する。

万能置換方法をまとめますので、是非確認してもらえればと思います。

ワイルドカードとは??

さてさて、ではまず最初に今回のキーワードである、ワイルドカードについて簡単にまとめましょう。

皆さんトランプ等のカードゲームはやったことありますよね??

ワイルドカードは、元々はトランプなどのカードゲームで、他の任意のカードの代わりとして使用できる特別なカードを指す言葉です。この概念は、人や集団、物、事について、不確実な要素、まったく予測不能な要素、鍵を握る重大な要素などを比喩的に表すためにも使われます。

ITの分野では、ワイルドカードは特定の文字列を指定する際に使用する特殊記号として使われます。これは、任意の文字列を表すための記号で、一部の文字を省略したり、特定のパターンに一致するすべての項目を選択したりする際に使用します。

要は、「特定のルールや制約から自由である」という概念であり、何にでもなれる万能なカード・記号というわけです。

Excelのワイルドカードは、特定の文字列を指定する際に使用する特殊記号で、部分一致のための「*」と「?」があります。

  • 「*」(アスタリスク):
    これは任意の0文字以上の文字列と置き換えることができます。例えば、「県」を検索条件とすると、「最後が”県”で終わる文字列」に一致します。
  • 「?」(クエスチョンマーク):
    これは任意の1文字と置き換えることができます。例えば、「???県」を検索条件とすると、「”県”の前が3文字の文字列」に一致します。

これらのワイルドカードは、Excelの関数(例えばIF関数やCOUNTIF関数など)と組み合わせて使うことができ、あいまいな検索や複雑な条件指定を行う際に非常に便利です。

ただし、ワイルドカードは文字列に対してのみ機能し、数値には使用できない点に注意が必要です。数値に対してワイルドカードを使用したい場合は、数値を文字列に変換する必要があります。また、関数式内に組み込む場合は、両端を「”」で囲む必要があります。これらのワイルドカードを使いこなすと、Excelでのデータ処理の幅が大きく広がりますので、是非とも活用できるようにしておきましょう!!

手順

ワイルドカードについては理解できましたかね??

この何にでもなれる万能カード・記号を用いて、文字列の一括置換を行います。

例を見ながら見ていきましょう!

やりたいこととしては、画像の通り、「私は○○の勉強をしています。」といった文字列を全て、「私はPythonの勉強をしています。」といった文字列に置き換えます。

○○の部分がそれぞれ異なりますので、普通に置換しようとすると面倒ですが、そんな場面で活用できるのがワイルドカード「*」になります。

文字列の一括置換方法
  • Step1
    置換したい文字列を選択し、「ホーム」タブ > 「検索と選択」 > 「置換」を押下 or 「Ctrl」+「H」を押下

  • Step2
    「検索する文字列」と「置換後の文字列」を指定し、「すべて置換」を押下

Step1. 置換したい文字列を選択し、「ホーム」タブ > 「検索と選択」 > 「置換」を押下 or 「Ctrl」+「H」を押下

まずは置換したい文字列を選択し、「ホーム」タブ > 「検索と選択」 > 「置換」を押下、もしくは「Ctrl」+「H」を押下しましょう。

「検索と置換」タブが開くはずです。

Step2. 「検索する文字列」と「置換後の文字列」を指定し、「すべて置換」を押下

「検索と置換」タブが開いたら、「検索する文字列」と「置換後の文字列」を指定し、「すべて置換」を押下しましょう。

この時、「検索する文字列」に何を指定するかがとても重要です。

今回の場合、「私は○○の勉強をしています。」のように、○○の部分には適当な文字列が入力されており、それ以外は全て同じ文字列となっています。なのでまずは、○○の部分にワイルドカード「*」を適用してあげましょう。

画像の例では、「私は*の勉強*」としています。

○○の部分は何でもOKですよ~ってことで、「*」を使っているのは理解できるかと思います。

「の勉強」の後にも「*」を使っているのは単なる省略です。ぶっちゃけ何でもいいので「*」で置き換えちゃってます。

正直、「私は*の勉強をしています。」としっかり全て記載してもOKですし、省略に省略を重ねて「*は*の*」でもOKです。

あまりに「*」を多用しすぎると、予期せぬところで置換が入るので、入力されているデータをきっちりと理解した上で活用しましょう!

「*は*の*」だと今回の場合はよくても、それ以外の置換したくない箇所まで置換されてしまう危険性が高くなってしまいますね・・・

「検索する文字列」と「置換後の文字列」が指定できたら最後に「すべて置換」を押下すれば、一括で置換が完了するはずです。

まとめ

さて今回は、Excelでワイルドカードを使った文字列の一括置換方法についてまとめました。

ワイルドカードはかなり便利なものになります。置換だけでなく、IF関数系等、使えるポイントは多岐に渡ります。

ちょっとでも使えるだけで普段の作業がかなり楽になると思いますので、是非使い方をマスターしておくようにしましょう!

★「*」(アスタリスク):任意の0文字以上の文字列と置き換え可能

★「?」(クエスチョンマーク):任意の1文字と置き換え可能

文字列の一括置換方法
  • Step1
    置換したい文字列を選択し、「ホーム」タブ > 「検索と選択」 > 「置換」を押下 or 「Ctrl」+「H」を押下

  • Step2
    「検索する文字列」と「置換後の文字列」を指定し、「すべて置換」を押下

以上!

前回まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!

Excel以外の勉強記事も是非!

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