はじめに
つい先日、基本情報技術者試験を受験しました。結果は「(ギリギリ)合格」でした。1日30分の勉強を3〜4ヶ月間続けてギリギリという感じでした。一般的に知識がない状態だと200時間、IT系出身の人は50時間程度という噂があるので、およそ45〜60時間で合格したのはそれなりに効率よく勉強ができたのではないかと思っています。筆者(私)のバックグラウンドを紹介しておかないとズルいので紹介しておきます。
「あれ?ブログで散々書いているのに今さら受験報告?」と思うかもしれません。基本情報技術者試験対策の筆者と本記事の筆者(私)が違うためです。悪しからず・・・
筆者のバックグラウンド
- 物理専攻で大学院修士課程修了後、一般メーカーに就職
- 業務内容はIT系ではなく、ものつくり系
- C言語/Python/Java/Arduinoはそれぞれ少しかじった程度
- 趣味でIoT開発はしているが、素人に毛が生えた程度
- 取得の動機はなんとなく取ろうと思っただけ
特別事前知識を持っていたわけではないですが、全くの無知識ではないといった感じでしょうか。
それでは本題に入っていきます。
基本情報技術者試験の位置づけ
- 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) が実施する国家試験
- ITエンジニアを目指す人や、ITの基礎知識を身につけたい人向け
- 情報処理技術者試験の入門的資格 として広く受験されている
試験概要(2025年現在)
- 試験内容は科目Aと科目Bに分かれている
- CBT(Computer Based Testing)方式
- ITに関して幅広い知識が必要
私の勉強方法
私の勉強方法を簡単に紹介します。以下の勉強方法をした結果、私が感じた”やった方が良い勉強方法/やらない方が良い勉強方法”を後ほど紹介します。
科目A
・参考書を3周読んでひたすら問題演習→参考書1冊の問題のみ
・試験直前はIPAの公式が公開している過去の出題例を3年分1周
科目B
・参考書の問題を4周解く(解けた問題はそれ以降解かないようにして時間節約)
・試験直前はIPAの公式が公開している過去の出題例を3年分1周
これを3〜4ヶ月間1日30分続けた感じです。
ちなみに私は以下の参考書で勉強させていただきました。
科目Aのメイン参考書
科目Bのメイン参考書
受けてみた感想
一言で言えば、”意外に難しい”です。とにかく覚えることが多いです。舐めてかかると痛い目見ます。
受験当日に思ったことをさらっと書きます。まずは科目Aからいきましょう。
- え?全然知らない問題なんだけど・・・
かなり焦りましたね。8割得点できるように勉強したつもりでしたが、8割なんて全く届いていなかったです。
- 時間が余る
科目Aはわからなさすぎて飛ばしまくった時間が20分程度余りました。ただし、自分を褒めたい点は諦めずに見直しをしたことです。これが結果的によかったのではないかと思います。一通り回答した後に見直しをすると意外に「あれ?この選択肢は違うからこっちが正解か」みたいに冷静な判断できました。
続いては科目Bについてです。
- 不安な問題が結構あるんだけど・・・
これも焦りましたね。正直科目Bは9割狙いでしたが、8割もいきませんでした。しかし、ここでまた自分を褒めたいのは「不安な問題はとりあえず飛ばした」ことです。そこに時間をかけていたらおそらく最後まで解き切ることは難しかったと思います。時間が少し余ったので、見直しの際に解き直したらすんなり解けたってことが数問ありました。焦りは禁物ですね。 - とはいえ科目Bの方が解きやすい
こういう人は多いのではないでしょうか。普段から何かしらのコーディングしている人は科目Bの方がやりやすいのでしょうね。ただし、一旦焦ると問題文が頭に入ってこないので、科目A同様に焦りは禁物ですね。
やった方が良いと思う勉強法
やった方が良いと思う勉強法を簡潔に書きます。詳細な感想が欲しい場合はぜひコメントいただければと思います。
- 最新の参考書を買う
Q. なぜ最新の参考書なのか
A. 最新情報が載っているため
出題範囲が変更されたりするので、必ず最新の参考書を買った方が良いです。IPA公式でも公開されているので、それで確認することもできます。 - 参考書を2周読む
参考書を「読む」理由は出題内容を把握するため、大枠を掴むため、体系的に学ぶためです。
Q. なぜ1回ではなく2回なのか
A. 1回ではどんな出題内容なのか把握しきれないから
Q. なぜ3回ではなく2回なのか
A. 3回読む時間があるなら問題演習した方が良いから
もちろん時間があれば3回以上読むに越したことはないですが、正直飽きます。 - いろいろな参考書の問題演習をする
大学受験等ではよく一冊の参考書を完璧にした方が良いと言われます。私もそう思います。しかし、基本情報技術者試験はいろいろな参考書で問題演習した方が良いのではないかと思いました。
Q. なぜ「いろいろな」参考書なのか
A1. 同じ参考書ではそのうち覚えてしまうから(当たり前)→わかった気になってしまう
A2. 違う表現の出題になれた方が良いから(当たり前)
※ただし、違う参考書でも過去の出題例を元にしている場合が多いので似た表現が多いです。 - 問題を解くときになぜ他の選択肢が違うかまで確認する
当たり前ですね・・・周辺知識も一緒に学習するためです。
やらない方が良いと思う勉強法
やらない方が良いと思う勉強法を紹介します。詳細な感想が欲しい場合はぜひコメントいただければと思います。
- 参考書を買わない
参考書を買わずに合格できる人もいるかと思いますが、買っておいた方が良いと思います。
Q. なぜ買った方が良いのか
A1. 体系的に学ぶ頃ができるため
A2. わからない問題を理解するために、辞書のように使えるから
世に出ている参考書は素晴らしいものばかりなので、何でも大丈夫だと思います。
ただし、上記A2のため、索引が多い書籍を選ぶといいかもしれません。 - 中古の参考書を買う
中古だと出題範囲の変更に対応できません。必ず最新の参考書を買いましょう。 - 同じ問題をやり込むことに時間をかける
注意していただきたい点は「やり込むこと自体が悪い」と言っているわけではありません。やり込むことに「時間をかけることが悪い」ということです。
Q. なぜ時間をかけることが悪いのか
A. 偏った知識になり、少し違う視点で出題された時に迷うから
迷っても正解すれば良いのですが、この迷いは試験中の集中力を劇的に削り取ります。
「似たような問題を解いたことあるんだけどなぁ・・・選択肢は2択まで絞れたけどどっちだろう?正解できそうなんだけどなぁ・・・やっぱりこっちの選択肢かなぁ」
の状態はパフォーマンスを大きく低下させます。もちろん1冊の参考書をやり込んでも合格はできますので、ご安心ください。私自身そうでした。 - 理解することをサボる
「問題解ければ理解してなくても良いでしょ」スタンスの私でしたが、後悔しました。当たり前ですが、「理解した方が良い」です。
Q. 理解の定義は何なのか
A. 自分の言葉で簡単な説明ができること
Q. 理解していないと解けない=合格できないのか
A. 解ける≒合格できるが、少し表現が違う問題が出てきた時に迷ってパフォーマンスが落ちる
宣伝というわけではありませんが、当ブログの記事も理解の助けになると思うので、ぜひご覧ください!
当たり前のことを書いているだけですね。裏を返せば、当たり前のことをやれば合格できるということです。
最後に
これから受験する方に伝えておきたいことをまとめます!
- いろいろな問題を解いておく(私は参考書1冊でなんとか乗り切ったが、お勧めしません)
- 理解することをサボらない(私はサボりました)
- 本番は焦りは禁物(読者の皆さんであれば、普段通り解けば合格基準はクリアできます)
- わからない問題は素直に飛ばす(その問題を正解できなくても合格できます)
- 全然手応えがなくても見直しをする(意外と落ち着いてから解き直すとわかったりします)
以上!
基本情報以外の勉強記事も是非!



以下は筆者A(この記事の筆者ではない方)のオススメです。
オススメ参考書 & Udemy講座
過去問編
兎にも角にも過去問を解かないことには始まりません。解いて解いて解きまくりましょう!
特に以下の参考書は問題数が多いのでオススメです。
この1冊だけ買って、とりあえず1周すれば合格がかなり近くなると思います!
科目A+B両方合わせて4セット収録されてるとかヤバすぎます・・・
知識網羅編
以下は知識網羅編として、講義系の参考書、動画をピックアップしています。
1からしっかりと学習し、知識を身に着けたい方はとてもオススメです。
過去問を解きまくり、不明点を参考書で補う。これが最高の勉強サイクルです~
私が勉強する際に使用していたオススメ参考書は以下です。
上記シリーズの最新版は以下です。(内容はそこまで変わらないはずですが・・・)
私がぜひオススメしたい、Udemyの講座もいくつかピックアップしておきます。
誰かに解説してもらった方が分かりやすい場合もありますからね~
画像でもボタンでも、どちらを押下しても講座へ飛べるようにしてありますので是非!



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