はじめに
農業IoT開発やそのほかIoTの勉強の際に気になったことを備忘録としてまとめています。
普段は下のような感じで書いています。
auto cfg = M5.config()の意味
一言で言えば、
M5Stackの初期設定情報を取得して、それを使ってM5.begin()を実行するための準備
です。一つずつ読み解いていきましょう。
① auto:型の自動推論(ここではM5.Config_t 構造体)
② cfg:格納する任意の変数名
③ M5.config():M5Stack本体の初期設定=どの機能を使うかをまとめて作る関数
私も全てを把握しているわけではないですが、ひとまずM5.config()で設定できる項目を一覧にしました。
| 設定項目名 | 型 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| external_display | bool | true | ディスプレイを初期化するかどうか。画面を使わない場合は false にすると起動が速くなる。 |
| output_power | bool | true | 外部電源出力(5V/Grove端子など)を有効にするか。ポンプやセンサを動かす場合は true。 |
| internal_imu | bool | true | 内蔵IMU(加速度・ジャイロ)を初期化するかどうかで、不要なら false。 |
| internal_rtc | bool | true | 内蔵RTC(時計)を使うかどうか |
| internal_spk | bool | true | 内蔵スピーカーを有効(true)/無効(false) |
| internal_mic | bool | true | 内蔵マイクを初期化するか |
| internal_display | bool | true | 内蔵LCDを初期化するか。Atomシリーズでは通常 false |
| internal_led | bool | true | 内蔵LED(RGBなど)を初期化するか |
| external_display_spi | bool | false | 外部SPIディスプレイを使う場合に設定 |
| clear_display | bool | true | 起動時に画面を黒く初期化するか |
| serial_baudrate | uint32_t | 115200 | Serial.begin() に使う通信速度で、IDEのモニタ設定と合わせる必要がある |
| i2c0_sda / i2c0_scl | int | モデル依存 | I²Cバス0の SDA/SCL ピン番号で、センサを接続する際に上書き可能 |
| i2c1_sda / i2c1_scl | int | モデル依存 | I²Cバス1の SDA/SCL ピン番号 |
| i2c0_speed / i2c1_speed | uint32_t | 400000 | I²C通信速度(Hz) 高速モード指定可 |
| power_save | bool | false | 電力節約モード。画面OFFや低消費設定にする場合 |
| touchscreen_rotation | uint8_t | 0 | Core2などでタッチパネルの向きを設定 |
| internal_battery_adc | bool | true | バッテリ電圧ADCを初期化するか |
| internal_sdcard | bool | true | SDカードスロットを使うかどうか |
ちなみにM5.Config_t は構造体とわかっているので、以下で書き直すこともできます。
M5.Config_t cfg = M5.config();
ただ、長いので、autoで簡潔に書く方がわかりやすいかなと思いました。
最後に
今回はauto cfg = M5.config()の意味を改めて確認しました。私のような初学者は一つ一つ丁寧に学んでいくことが大切ですね。
以上!
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