はじめに
さて今回は、サクラエディタを使ったマクロの作成方法についてまとめたいと思います。
普段、基本情報とか、Javaの記事を書くことが多い私ですが(この記事を読んでいただいているタイミングによっては違うかもしれませんが)、何で急にこんなことを書くに至ったか・・・
そう、単純に、「仕事で必要になったから!」です。
まぁマクロ組まなくても、全てて作業のパワープレイでできはしたんですが、圧倒的に使った方が早く仕事を終わらせられるって分かってたので、これを機会に色々調べてやってみた・・・というような背景があるわけです。(ちなみに完全手作業と比べて、作業時間を1/8にできました。1から調べて、マクロ組んで、作業して、この短縮率なので、間違いなく使って大正解でした!)
んでもってやり方を忘れないように備忘録として残しておこう!ってな感じです。
私の備忘録が、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです!それではさっそく見ていきましょう~
本記事では、あくまでもマクロの作成方法だけをおさえることが目的ですが、一応「サクラエディタ」のインストール手順や、そもそも「サクラエディタ」とは何かも軽く載せておきますね。
以下が「サクラエディタ」のインストール手順です。めちゃくちゃ簡単なので、まだインストールできていない方は入れておきましょう!
以下は「サクラエディタ」とは何か、についてです。詳細は省いています。あくまでも軽くですので、ご了承ください。
「サクラエディタ」は、日本のプログラマーやコンピュータユーザーによって広く使用されているテキストエディタの一つです。このエディタは、Windowsオペレーティングシステム上で動作し、ソースコードの編集やテキストファイルの編集に特化しています。
要はメモ帳の最強版です。このくらいのイメージでいいかと思います。
マクロ作成方法
それではさっそく、マクロの作成方法を見ていきましょう。
この後の章で、例題を記載しています。やりたい事と実際に動かしてみた結果を記載していますので、文章だけで伝わりにくい方は是非そちらを見ながら一緒に実践してみてください。
サクラエディタでマクロを作成する方法は、めちゃくちゃ簡単で、たったの3ステップしかありません。あまり身構えずに、気楽に見ていってください。
- Step1マクロの記録開始(Ctrl + Shift + M)
マクロの記録を開始します。
「Ctrl + Shift + M」を押すか、ツールタブの「キーマクロの記録開始」を押下しましょう。
【キーマクロの記録中】と表示されたら記録中の合図です。 - Step2マクロとして記録したい動作を実行
マクロとして記録したい動作を実行します。変な動作を入れ込むと、それもマクロに含まれてしまいますので、注意してくださいね。
※ちなみにマウス操作はできないらしいです・・・ - Step3マクロの記録終了(Ctrl + Shift + M)
一通り動作を実行したら、マクロの記録を終了します。
開始時と同様、「Ctrl + Shift + M」を押すか、ツールタブの「キーマクロの記録終了」を押下しましょう。
【キーマクロの記録中】の表示がなくなったら記録終了の合図です。 - おまけマクロの実行(Ctrl + Shift + L)
作成したマクロは、「Ctrl + Shift + L」か、ツールタブの「キーマクロの実行」で実行させることができます。
以上がマクロの作成方法ですが、文章だけでは分かりにくい部分もあるかと思いますので、図でも説明しますね。
例題をご覧ください!
例題 – 簡単な例を見ながらマクロを作成しよう!
やりたい事:SQLの修正
今回は例題として、SQLの修正を行います。SQLって何?!の詳細な説明は省きます、あまりにも長すぎるので、すいません・・・
- Q「SQL」とは何ですか??
- A
SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で使用される特定のデータベース操作およびクエリ言語です。SQLは、データベース内のデータを操作、管理、クエリ(問い合わせ)するための標準的な手法を提供します。
修正前のSQLは以下の通りです。
-- 修正前のSQL文
SELECT
CONTENT_A -- 項目A
CONTENT_B -- 項目B
CONTENT_C -- 項目C
CONTENT_D -- 項目D
CONTENT_E -- 項目E
FROM TABLE_NAME -- テーブル名
修正後のSQLは以下の通りです。
/* 修正後のSQL文 */
SELECT
CONTENT_A /* 項目A */
CONTENT_B /* 項目B */
CONTENT_C /* 項目C */
CONTENT_D /* 項目D */
CONTENT_E /* 項目E */
FROM TABLE_NAME -- テーブル名 */
修正前後の違いは分かりますかね??コメントアウトの部分を変えています。
修正前のコメントアウトは、「– XXXXX」となっていますが、修正後のコメントアウトは、「/* XXXXX */」となっています。
(「XXXXX」は任意の文字列を表しています。)
「– XXXXX」→「/* XXXXX */」とすることが、今回のやりたい事です。
修正実行手順
ではどうやって修正をしていくかですね。
この例では、以下のように実行していきます。もっと上手いやり方があるかもしれませんが、ご了承ください。逆に、もっとこんな方法あるよ!みたいなのはガンガン教えていただけると嬉しいです!
利用するのは、サクラエディタの「置換」という機能です。
- Step1:「Ctrl + R」を押下
「Ctrl + R」を押下し、「置換」機能を使うためのコンソールを開きます。
- Step2:「– XXXXX」の末尾に「 */」を追加
サクラエディタの「正規表現」を上手く使い、「– XXXXX」の末尾に「 */」を追加するようにします。
- Step3:「– 」を「/* 」に置換
最後に、「– 」を全て、「/* 」に置換します。この3ステップで、「– XXXXX」が全て、「/* XXXXX */」に修正されます。
- Q「正規表現」とは何ですか??
- A
正規表現(Regular ExpressionまたはRegexと略されることが多い)は、文字列のパターンを記述し、そのパターンと一致する文字列を検索、抽出、置換するために使用されます。
やりたいことのイメージはつきましたかね??
あとはマクロの記録をするだけです。
マクロの記録開始 → やりたいことの実行 → マクロの記録終了です。
それでは実践してみましょう!
実践
1. マクロの記録開始
「Ctrl + Shift + M」を押すか、ツールタブの「キーマクロの記録開始」を押下しましょう。
【キーマクロの記録中】と表示されていればOKです。
2. やりたいことの実行
- Step1:「Ctrl + R」を押下
「置換」機能を使うためのコンソール画面を開きましょう。
- Step2:「– XXXXX」の末尾に「 */」を追加
各項目を以下のように入力しましょう。
■ 「置換前(N)」:「– .*」
こちらが正規表現です。それぞれ以下のような意味合いを持ちます。
## 文字
. ;#改行を除く任意の1文字。
## 最長一致、最大一致
* ;#直前のパターンの0回以上の繰り返し(.*は改行も含む)。
「.*」で、任意の1文字を0回以上繰り返し、任意の文字列「XXXXX」を表現しています。
これにより、「– .*」で「– XXXXX」を表せるというわけです。
■ 「置換後(P)」:「 */」
置換後は単純に、「 */」としましょう。
■ 「置換対象」:「選択終点(2)追加」
「選択終点(2)追加」としておくことで、末尾に「置換後(P)」の内容を追加することができます。
「選択文字(0)」だと、置換されていますので注意してくださいね。あくまでも末尾に追加するだけです。
項目を入力できたら、「すべて置換(A)」を押下しましょう。
以下のように「 */」が追加されるはずです。
- Step3:「– 」を「/* 」に置換
最後は単純に置換です。Step2を踏まえて、各項目を以下のように入力しましょう。
■ 「置換前(N)」:「– 」
■ 「置換後(P)」:「/* 」
■ 「置換対象」:「選択文字(0)」
項目を入力できたら、「すべて置換(A)」を押下しましょう。
以下のように修正が完了するはずです。
3. マクロの記録終了
開始時と同様、「Ctrl + Shift + M」を押すか、ツールタブの「キーマクロの記録終了」を押下しましょう。
【キーマクロの記録中】の表示がなくなったら記録終了の合図です。
4. マクロの実行
マクロの作成は終わりですが、最後に実行も試してみてください。
やることは簡単、
修正前のSQLをサクラエディタに貼り付け、「Ctrl + Shift + L」か、ツールタブの「キーマクロの実行」を押下しましょう。
一瞬で修正が完了するはずです。
いかがでしたか??
ご存知の通り、マクロはすごく応用の聞く機能ですので、是非使いこなしてください。私ももっと勉強します。(特に正規表現とか・・・)
皆さんもよき半自動化ライフを~
※おまけ:Excelのマクロ(VBA)作成を学ぼう
今回ご紹介したのはサクラエディタでマクロを作成する方法でした。
本サイトではExcelでのマクロ作成方法もご紹介しています。
普段Excelを使う機会の方が多いかと思いますので、是非そちらもご覧になっていただけると嬉しいです。
最後に
さて今回は、サクラエディタを使ったマクロの作成方法についてまとめました。
記録したい動作さえ明確になっていれば、マクロの作成はそこまで難しくないですね。
以下に簡単なポイントだけまとめていますので、是非参考にしてください!
- Step1マクロの記録開始(Ctrl + Shift + M)
- Step2マクロとして記録したい動作を実行
- Step3マクロの記録終了(Ctrl + Shift + M)
- おまけマクロの実行(Ctrl + Shift + L)
本記事は以上!
色々な勉強記事をまとめていますので、本記事以外も是非~
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