少しでも参考になれば嬉しいです。
はじめに
本記事では、デュアルシステムとデュプレックスシステムの違いについてまとめたいと思います。前回もシステムの冗長構成についてまとめましたが、こちらとはまた異なった方法でシステムが止まらないような構成がされています。
それほど企業において、システムを止めないことが重要というわけですね。
前回まとめた記事も読んでいただけると嬉しいです。
リンク
ちなみに私はこの参考書を使って勉強してました。
漫画形式で読みやすく、分かりやすい内容になっているため、無理なく学習を進められると思います。
過去問を解きまくり、不明点があれば参考書で知識を補う、このサイクルで試験対策するのが私のオススメです!
デュアルシステムとデュプレックスシステム
デュアルシステム
デュアルシステムとは、2つのシステムを用意し、それらを常時稼働させ、全く同じ処理をさせるシステム構成です。2つのシステムが同じ処理を行い、それぞれがお互いの出力結果を常時比較することで、異常がないかを監視します。
デュアルシステムを適用すれば、仮に片方のシステムが障害により使えなくなっても、もう片方で問題なくシステムを稼働し続けられます。
ただし、全く同じシステムを常時稼働させるため、お金がかかります。
デュプレックスシステム
実はデュプレックスシステムも、2つのシステムを用意して稼働させるようなシステム構成です。ただしデュプレックスシステムは、2つのシステムに全く同じ処理をさせるわけではありません。
あくまでも片方はサブとして、待機させておくようなイメージです。
そしてデュプレックスシステムには、待機方法として「ホットスタンバイ」と「コールドスタンバイ」という2つの構成が存在します。
ホットスタンバイ
ホットスタンバイとは、サブ側のシステムを電源オンの状態で待機させておくような構成です。メイン側に異常がないときは、リアルタイム性の求められないバッチ処理など、あくまでもサブとして稼働しています。
しかしメイン側に障害が発生した場合、サブ側は自分の処理を一時中断し、メイン側の処理を引き継ぎます。
電源オンの状態で待機しているため、すぐに切り替えができるのが特徴ですね。
コールドスタンバイ
コールドスタンバイとは、サブ側のシステムを電源オフの状態で待機させておくような構成です。まさしく、「ホット」と「コールド」で対を成しているようなイメージですね。
ホットスタンバイのように電源オンの状態で待機しているわけではないため、異常が発生した際の切り替え作業に時間がかかりますが、普段は稼働させない分コストを安く抑えることができます。
これだけは覚えよう!
今回は、デュアルシステムとデュプレックスシステムの違いについてまとめました。どちらもシステムを2重構成で用意させるため、混同しがちですよね。
以下にポイントをまとめていますので、これだけでも覚えておけば大丈夫だと思います。
Point
・デュアルシステム:2つシステムを用意し、全く同じ処理をさせる
・デュプレックスシステム:2つシステムを用意するが、片方は待機
- ホットスタンバイ:電源オンの状態で待機
- コールドスタンバイ:電源オフの状態で待機
「デュアル」と「デュプレックス」、どちらも「2重の」という意味を持っているため、言葉だけではイメージしきるのが難しいですよね。 ポイントをしっかりおさえて、試験合格目指しましょう!
以前まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!
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