エンタープライズアーキテクチャ:4つの構成要素を覚えよう!【備忘録-基本情報技術者試験対策 #8】

基本情報技術者試験

※ 本記事では、基本情報技術者試験の対策として私が勉強したことを備忘録的にまとめておきたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。

はじめに

さて今回は、基本情報技術者試験でよく問われるエンタープライズアーキテクチャについて、そしてそれを構成する4つの要素についてまとめます。

エンタープライズアーキテクチャは、組織全体を俯瞰し、情報技術環境を構築・管理するための4つの要素で成り立っています。これらの要素は、ビジネスの魔法陣における魔法の杖のように、組織の未来を形作ります。

さあ、エンタープライズアーキテクチャの魅力的な世界に一歩踏み入れ、エンタープライズアーキテクチャが何であるか、そしてなぜそれがビジネスにとって不可欠なのか、詳しく見ていきましょう。

4つ要素を覚えるだけなんて簡単じゃん!と思うかもしれませんが、ただ暗記するだけでは、意外と選択肢に惑わされてしまいます。(勉強する意味も無いですしね・・・)

これを機会にしっかりと頭に定着させましょう!

ちなみに私はこの参考書を使って勉強してました。

漫画形式で読みやすく、分かりやすい内容になっているため、無理なく学習を進められると思います。

過去問を解きまくり、不明点があれば参考書で知識を補う、このサイクルで試験対策するのが私のオススメです!

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少し内容が異なる部分もあるかもしれませんが、大まかには変わらないはずですので、安心して下さい。

エンタープライズアーキテクチャって何??

エンタープライズアーキテクチャとは、ひとことで言えば、「企業における業務・システムを改善するために用いられるフレームワーク(手法)」です。

4つの構成要素に基づいた観点から、企業の現状(As – Is)とあるべき姿(To – Be)を整理し、「全体最適化」を図ることで、現状抱えている業務上の課題や、システム上の課題を改善していきます。

エンタープライズアーキテクチャ全体としてのポイントも以下に軽くまとめておきますね。

  • 全体像の設計:
    エンタープライズアーキテクチャは、組織全体の情報技術環境を包括的に設計し、戦略的な目標やビジョンと調和させます。これにより、組織全体が一貫性のあるアーキテクチャに基づいて動作し、リソースを効果的に活用できます。
  • ビジネス戦略との整合性:
    エンタープライズアーキテクチャは、組織のビジネス戦略と密接に結びついています。情報技術はビジネス目標を達成するためのツールであり、アーキテクチャはそのツールを最適化します。
  • レイヤー構造:
    エンタープライズアーキテクチャは、複数のレイヤーから構成されています。通常、ビジネスプロセス、データ、アプリケーション、テクノロジーのレイヤーがあり、これらは連携して動作します。
  • 標準化とベストプラクティス:
    アーキテクチャは、標準化されたガイドラインやベストプラクティスに基づいて設計されます。これにより、組織内での一貫性が保たれ、リスクが軽減されます。
  • 変更管理:
    エンタープライズアーキテクチャは変更に対応する柔軟性を持つ必要があります。技術の進化やビジネスニーズの変化に対応できるように設計されます。
  • セキュリティとコンプライアンス:
    アーキテクチャはセキュリティとコンプライアンスに配慮して設計されます。組織のデータやシステムを保護し、法的規制に適合させます。
  • ROI(投資収益率):
    エンタープライズアーキテクチャは、投資収益率を最大化することを目指します。つまり、技術投資が組織に価値をもたらすことが重要です。

ちなみに、このような設計に携わる職業、「エンタープライズアーキテクト(EA)」は、2022年のアメリカ人気職業調査で1位を獲得しているようです。
データサイエンティスト等の職業をおさえての1位!、デジタル分野の花形職業が、時代に合わせて変わってきているようですね・・・

4つの構成要素

エンタープライズアーキテクチャは、4つの構成要素、「ビジネスアーキテクチャ」・「データアーキテクチャ」・「アプリケーションアーキテクチャ」・「テクノロジーアーキテクチャ」によって構成されます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう・・・

ビジネスアーキテクチャ

ビジネスアーキテクチャとは、企業において業務そのものや、その業務をどのように実施するかなどを体系的にまとめたものです。組織のビジョン、戦略、およびビジネスプロセスに焦点を当てます。これは組織のDNAであり、情報技術戦略はビジネスニーズに合わせて整備されます。

もう少し簡単にイメージすると、企業における一番表層の部分です。

一番の表層には、「人」・「業務」・「情報」といったものがありますよね。これらの流れやあるべき姿を体系的にまとめたものになります。

  • ビジョンと戦略の定義:
    組織のビジョンと戦略を明確に定義し、情報技術をこれに合わせて調整します。
  • ビジネスプロセスのマッピング:
    主要なビジネスプロセスをマッピングし、最適化の機会を特定します。
  • ビジネスドライバーとの整合性:
    ビジネスドライバー(収益成長、効率向上など)と情報技術の投資を整合させます。

データアーキテクチャ

データアーキテクチャとは、データの流れや、内容、関連性などを体系的にまとめたものとなります。組織内のデータに焦点を当て、その管理と流れを規定します。データは組織の貴重な資産であり、適切な管理が不可欠です。

ビジネスアーキテクチャを下支えする部分になります。

「人」や「業務」の改善を目的とする以上、それらを支えるデータの流れや関連性をまとめておくことは重要ですよね。

  • データ収集と保存:
    データの収集と保存ポリシーを設け、データの正確性と可用性を確保します。
  • データセキュリティ:
    データのセキュリティ対策を実施し、機密性と完全性を保ちます。
  • データの流れと共有:
    データのフローを定義し、異なる部門間でのデータ共有を容易にします。

アプリケーションアーキテクチャ

アプリケーションアーキテクチャとは、業務に必要なシステム、データ処理に関連する機能を体系的にまとめたものとなります。ソフトウェアアプリケーションとシステムを整理し、統合します。効率的なアプリケーションの設計と運用が、ビジネスのスムーズな運営に不可欠です。

「人」や「業務」を支える「データ」をどのように「処理」するか、そのためにどのようなシステムが必要で、どのような形態が求められているかをまとめておく箇所になります。

  • アプリケーションポートフォリオの管理:
    組織内のアプリケーションポートフォリオを整理し、冗長性を削減します。
  • 統合とインタフェース:
    アプリケーション間の統合とデータのインタフェースを設計し、データの一貫性を確保します。
  • 適切な技術スタックの選択:
    最新のテクノロジーを活用し、アプリケーションの効率性を向上させます。

テクノロジーアーキテクチャ

最後にテクノロジーアーキテクチャとは、システムを構成するハードウェアやソフトウェア、さらにはネットワークについて体系的にまとめたものとなります。組織のテクノロジーインフラストラクチャを管理し、最適なテクノロジースタックを選択します。安全性と効率性を考慮しながら、テクノロジーアーキテクチャを構築します。

「人」や「業務」を支える「データ」をどのようなシステムで「処理」するかが重要であるため、その「処理」を行うためにどのような「技術」が必要なのかをまとめておくことが重要である、というわけですね。

  • ハードウェアとソフトウェアの選択:
    最新のハードウェアとソフトウェアを選択し、性能を最大化します。
  • セキュリティ対策:
    テクノロジーアーキテクチャはセキュリティを最優先事項とし、データとシステムを保護します。
  • 拡張性と柔軟性:
    将来の成長に備えて拡張性と柔軟性を確保し、新しい技術の導入を容易にします。

これだけは覚えよう!

さて今回は、エンタープライズアーキテクチャとは何ぞ??・・・そして、それを構成する4つの要素についてまとめました。

ビジネスアーキテクチャは、組織のビジョンと戦略に焦点を当て、情報技術戦略を調整します。これはビジネスの魔法陣における「指南星」です。

データアーキテクチャは、データの管理と流れを規定し、組織のデータ資産を魔法の「宝石」として輝かせます。

アプリケーションアーキテクチャは、ソフトウェアアプリケーションとシステムを効率的に統合し、ビジネスプロセスを「自動化」する魔法の「杖」です。

テクノロジーアーキテクチャは、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーキング、セキュリティなどのテクノロジーに焦点を当てます。これは魔法の「基盤」で、テクノロジーの力を最大限に引き出します。

重要なのは、4つの要素がバラバラなものと考えるのではなく、それぞれが関わり合って、構築されているということです。

各要素において、何を体系的にまとめており、他の要素とどのように関わり合っているのか、これをしっかりとイメージした上で、知識として定着させましょう!

★ビジネスアーキテクチャ
「人」や「業務」

★データアーキテクチャ
人や業務を構成する「データ」

★アプリケーションアーキテクチャ
データの「処理」

★テクノロジーアーキテクチャ
処理に必要な「技術」

本記事は以上になります。しっかり対策をして、試験合格を目指しましょう!

前回まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!

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オススメ参考書 & Udemy講座

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