※本記事はPL-900の資格試験対策用に私が勉強した内容を備忘録として残したものです。想定問題を解いていて重要だ、ここは忘れそうだと感じた部分をまとめています。網羅的な解説記事ではありませんのでご容赦ください。
はじめに
さて今回は、PL-900(Microsoft Certified:Power Platform Fundamentals)の資格試験対策として、AI Builderの基礎についてまとめたいと思います。
資格試験に受かることだけを目標に、ポイントだけ抑えた記事となっていますので、詳しく知りたい方はMicrosoftの公式HPでしっかり学習してください。
それでは見ていきましょ~。
オススメ試験対策
オススメのUdemy講座やサイトも載せておきますね。
ひとまず網羅的に勉強し、後は過去問を解きまくりましょう!!
Microsoft Learn
Udemy



AI Builder
AI Builderとは
AI Builder は、Microsoft Power Platform に統合された AI 機能を、ノーコードまたはローコードで活用できるツールです。AI Builder を利用することで、開発者でなくても、以下のようなことが実現できます。
- 簡単な AI 機能の実装:
プログラミングの専門知識がなくても、フォーム認識、画像認識、テキスト分析、予測モデルなどを、ドラッグ&ドロップのインターフェースで簡単に作成可能。
- 業務プロセスの自動化:
AI Builder で作成したモデルは、Power Apps や Power Automate と連携させることで、業務の自動化や効率化に役立つ。 例えば、請求書の自動読み取りや、顧客のフィードバックの自動分類など、日常業務の中で AI を活用するシナリオが広がる。
- 事前構築済みモデルとカスタムモデル:
事前構築済みのモデル(ビジネスカードリーダー、フォーム処理モデルなど)は、一般的な業務シナリオに即したものが用意されており、すぐに利用可能。一方で、カスタムモデルでは、自社固有のデータを用いてモデルをトレーニングし、より専門的な業務ニーズに対応できる。
- 統合と拡張性:
AI Builder は、Microsoft Dataverse やその他の Power Platform コンポーネントとシームレスに連携し、既存の業務プロセスやデータフローに AI 機能を組み込むことが可能。これにより、従来は専門家に依頼しなければならなかった複雑な AI の活用を、迅速かつ低コストで実現できる。
なお、AI Builderの利用には別途アドオンの購入か、ある程度のライセンス包括(Dynamics 365ライセンスには一部容量が含まれる)が必要になります。
また、環境管理者は必要に応じてユーザーにAI Builderの権限を与える(既定のセキュリティロールでは制限される場合があります)点にも留意してください。
事前構築済みモデルとカスタムモデル
事前構築済みモデルとして使えるもの、カスタムモデルとして使えるものの違いはしっかりと覚えておくようにしましょう。意外と試験で問われたりします。
特に、カスタムモデルでしか使えないもの、「ドキュメント処理」、「予測」、「物体検出」は事前構築済みモデルとの違いとしてよく試験で問われると思うので重要だと思います!!
モデルタイプ | 事前構築済みモデル | カスタムモデル |
---|---|---|
ビジネスカードリーダー | 〇 | |
ドキュメント処理 | 〇 | |
テキスト認識 | 〇 | |
領収書処理 | 〇 | |
請求書処理 | 〇 | |
ID リーダー | 〇 | |
テキスト生成 | 〇 | |
カテゴリ分類 | 〇 ※プレビュー | 〇 |
エンティティ抽出 | 〇 | 〇 |
キーフレーズ抽出 | 〇 | |
言語検出 | 〇 | |
感情分析 | 〇 | |
テキスト翻訳 | 〇 | |
予測 | 〇 | |
物体検出 | 〇 | |
画像の説明 | 〇 ※プレビュー | |
テキスト認識 | 〇 | |
App Copilotのプレビューバージョン | 〇 ※プレビュー |
AI Builderのロール
AI Builderにおけるロールもまとめておきます。
ロール | できること | できないこと |
---|---|---|
システム管理者 / カスタマイザー | 環境全体の管理(すべてのアプリ、フロー、Dataverse の設定の作成、変更、削除) セキュリティ設定やアクセス権の管理 システム全体のカスタマイズ(エンティティ、フォーム、ビュー、ビジネスルールの変更など) 管理ポリシー(DLP、ライセンス管理等)の設定 | 特に制限はなく、システムのすべてのリソースに対してフルコントロールを持つため、一般ユーザー向けの操作(例:単純なデータ入力など)以外の業務利用に特化していない |
環境作成者(Environment Maker) | 環境内で Power Apps、Power Automate のアプリやフローを作成、編集、共有 自分が作成したコンテンツの管理と運用 一部のカスタマイズ(自分が所有するアプリ内での画面設計やロジックの実装) | 環境全体の管理やシステムレベルのカスタマイズ(セキュリティ設定、全体のポリシー変更など)はできない 他ユーザーの作成物に対する管理権限は持たない |
Basicユーザー | 共有されたアプリやフローの利用(データの参照、更新、日常的な業務操作) アプリ内で提供される機能を使用して業務を遂行 | アプリやフローの作成、編集、カスタマイズなどの開発作業はできない システムや環境全体の設定変更、セキュリティ設定の変更は不可 |
まぁ色々と書きましたけど、簡単に言うと以下のようなイメージで良いかと思います!!
- システム管理者 / カスタマイザー:何でもできる。
- 環境作成者(Environment Maker):Basicユーザーができることに加えて、フローやアプリを「作成」することが可能。
- Basicユーザー:「自分が所有している、もしくは共有された」フローやアプリを「表示」したり、「実行」することは可能。
PL-900合格体験記
私がPL-900に合格した際の体験記についてもまとめています。勉強の仕方や感じた難易度等、参考になれば嬉しいです!
最後に
さて今回は、PL-900(Microsoft Certified:Power Platform Fundamentals)の資格試験対策として、AI Builderの基礎についてまとめました。
あくまでも私の備忘録ですが、このメモが皆さんのお役に立てればとても嬉しいです!是非この記事を読んで資格に合格できた!!等あれば励みになりますのでコメントください~。
前回まとめた記事はこちらです。
本ブログでは、PL-900以外の勉強記事もあげていますのでそちらも是非!!



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