はじめに
さて今回は、Difyで簡単なAIエージェントを作ってみたいと思います。
基本的にはエージェントブロックを使うことになりますので、ブロックやツールについて分からない方はまず先に、以前まとめた記事を確認しておくと理解が深まるのでオススメです。


エージェントを作ること自体はそこまで難しくないのでさっそく見ていきましょう~
ゴール
今回のゴールは以下のような表を出力することです。何かしらキーワードを入力すると、キーワードに関する最新ニュースをWEB情報から検索し、表を作成するようなエージェントです。
使い道があるのかどうか、出力精度がどうなのかはさておき、エージェントが自分のやるべきことを考えて処理するまでの一連のステップは理解できるかと思います。
(※実際以下の表、記事の投稿日とかバグってますよね・・・、あとはもっと具体的なニュースを拾ってほしかったのですが、プロンプトがあまり良くなかったんでしょうね。まぁまぁ、エージェントの処理自体はできていると思うのでいったん許してください・・・)
タイトル | 概要 | 記事の投稿日 | URL |
---|---|---|---|
Ledge.ai|日本最大級のAI特化型ニュースメディア | AIニュースやトレンドを幅広く紹介。生成AIに関する情報も豊富に提供。 | 2023年10月 | https://ledge.ai/ |
生成AI・人工知能のニュース一覧 | 生成AIの急速な拡大とその社会的影響についての最新情報を提供。 | 2023年10月 | https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000010.html |
生成AI(ジェネレーティブAI)とは 最新ニュースとトレンド | 生成AIの技術動向や国際的な規制について報じる。チャットボットや画像生成AIが話題。 | 2023年10月 | https://www.nikkei.com/topics/23053001 |
エージェント作成手順
1. エージェンティック戦略の選択

まずはエージェンティック戦略を選択しましょう。これはエージェントがどのように動作するのかを決めるものです。
エージェンティック戦略はインストールが必要です。まずはマーケットプレイスでインストールを終わらせましょう。
マーケットプレイスはホーム画面右上の「プラグイン」を押下後、左上の「マーケットプレイスを探索する」から移動できます。
以下画像のようにマーケットプレイスへ遷移するので、「エージェント戦略」(Agent Strategies)を押下しましょう。

エージェント戦略は自分のやりたいことに沿ったお好きなものをインストールしてください。この記事ではひとまず、「Dify Agent Strategies」をインストールして先に進めます。
エージェント戦略がインストールされると、以下画像のようにエージェンティック戦略を選択できるようになりますので、お好きなものを選んでください。

2. モデルの選択
モデルは適当に選択してください。前回まとめた記事にも書きましたので、どう選択したらよいか分からない方はそちらをチェックです!
3. TOOL LISTの選択
次にTOOL LISTへツールを追加しましょう。
エージェントはTOOL LISTに登録されたツール(道具)の中から、ユーザーの指示を実行するために必要なツールを選択し、処理を実行します。
今回はWEB検索をしたかったので、WEB検索できるようなツールをインストールし、登録しておきます。
まずはマーケットプレイスへ移動し、Google検索のツールを検索してください。ツールを選択し、検索窓で「Google」とキーワードを打ち込めば出てくるはずです。出てきたら、サクッとインストールしてしまいましょう。

ちなみに、Google検索を使うためには、「SerpAPI」というAPIを使う必要があります。
上記画像の「Configuration」にも書かれている通りですね。手順として、”Apply for an API Key”(APIキーを申請する)と書かれているので従っていきましょう。”Please apply for an API Key on the SerpApi”とあり、SerpApiがアクセスリンクになっていますので、クリックして登録していってください。

SerpApiへはサインインが求められますので、適当なアカウントでサインインしちゃいましょう。私はGoogleアカウントでサインインしちゃいました。
プランはいったんFree Planにしています。これでも月250回検索?できるっぽいので遊ぶのには十分ですね。

プランを選択し、Subscribeを押すと、メールアドレス、電話番号を使った承認を順番に求められるので、実行していきましょう。
全部の承認が完了し、無事登録されると、以下ホーム画面に遷移します。

“Your Private API Key”にAPIキーが書かれているのでコピーしましょう。
さて、APIキーが取得できたら、Google検索プラグインでAPIキーの設定を行います。
Difyホーム画面の右上から「プラグイン」を選択肢、先ほどインストールしたGoogleのツールを押下しましょう。

「APIキー認証設定」を押下し、「SerpApi API key」のへ先ほどコピーしたAPIキーを入力してください。保存すれば使えるようになります。
全て完了したら、TOOL LISTの「+」ボタンを押して登録してください。
4. INSTRUCTION、QUERYの入力

あとは残りの項目も埋めちゃいましょう。
INSTRUCTIONとQUERYは少し混在しがちなのですが、しっかりと理解して使い分けましょう。
INSTRUCTION | QUERY | |
---|---|---|
意味 | エージェントに与える「行動指針」や「役割定義」 | ユーザーの具体的な入力や質問 |
位置づけ | システムプロンプト | ユーザープロンプト |
用途 | エージェントが「どう振る舞うか」「どんなタスクを優先するか」を指定 | エージェントが「今回処理すべき内容」を理解するための材料 |
例 | あなたはカスタマーサポート用のAIエージェントです。 常に丁寧語で回答し、専門用語を使わずに説明してください。 不明な場合は外部ナレッジ検索を行い、確実な回答のみ返してください。 | エアコンのリモコンが効かなくなったのですが、どうすればいいですか? |
まぁ要するに、INSTRUCTIONはシステム側に入力しておくシステムプロンプト、QUERYはユーザー側が入力してくるユーザープロンプトですね。これさえわかれば感覚がつかめると思います。
今回は、ユーザーにキーワードを入力させるので、QUERYにはユーザーが入力したキーワードを渡しておきます。そのキーワードを踏まえてどのように動作するのかを決めるのがINSTRUCTIONです。
5. 開始ブロック、終了ブロックを設定
開始ブロック、終了ブロックは適当に設定しましょう。こちらもどのように設定したらよいか分からない方は、こちらも前回の記事をチェックです!
処理の実行
さて、これで一通りエージェントは作成できたので、実際に動かしてみましょう。

keywordには「生成AI」と記載します。このキーワードをWEBで検索してくれるはずです。
あとは適当に「実行」と打ち込んでエンターを押下しましょう。(本来はここも無駄な処理なのでなくしたいところですね・・・まぁひとまず許してください。)
以下のように表形式で出力されます。ひとまず動作はしましたね。

(以下余談、見なくてもOKです。)
単純に「生成AI」を検索しているので、ニュースを引っ張ってこれていないんですね~。うまいことニュースを引っ張ってこれるような処理としないとダメですね。一番の理想は検索して結果の中身も確認してくれることですが・・・。理想通りの動きをさせるためにはもっと工夫しないとですね~。
最後に
さて今回は、Difyで簡単なAIエージェントを作ってみました。
精度とかはさておき、どう作っていくか、どうツールを使っていくかはイメージついたかと思います。
色々とできることは多いので、是非皆さん遊んでみてください。
前回まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!


Dify以外の勉強記事も是非!



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