少しでも参考になれば嬉しいです。
はじめに
今回は、シンクライアントシステムと3層クライアントサーバシステムについてまとめます。これらは、コンピュータの動作・処理形態を表したものになります。
複数のコンピュータ同士をどのように組み合わせて動作させるか、というお話ですね。
中でも今回取り上げるクライアントサーバシステムとは、現在主流となっている動作形態であり、これまで使われていた集中処理や分散処理の良いとこ取りをしたような形態になります。
そして、これらクライアントサーバシステムを理解するために必要な考え方が、シンクライアントになります。
ですのでまずは、シンクライアントとは何??というところからしっかりと理解していきましょう。
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ちなみに私はこの参考書を使って勉強してました。
漫画形式で読みやすく、分かりやすい内容になっているため、無理なく学習を進められると思います。
過去問を解きまくり、不明点があれば参考書で知識を補う、このサイクルで試験対策するのが私のオススメです!
シンクライアントシステムって何??
さて、まずはシンクライアントシステムって何??というところからお話していきます。ここで言う「シン」とは、「Thin:薄い、希薄な」というような意味合いで用いられています。
クライアント側の担当する箇所が希薄であり、ほとんどのタスクをサーバ側に任せているというわけです。
クライアント側は何もしませんよ〜ってことですね。
3層クライアントサーバシステムって何??
そもそもクライアントサーバシステムって??
さて、ここから3層クライアントサーバシステムについてまとめていくわけですが、そもそもクライアントサーバシステムが何なのか分からないと、理解しにくいですよね。クライアントサーバシステムとは、クライアント(サービスを利用する側のコンピュータ)とサーバ(サービスを提供する側のコンピュータ)が相互にやり取りをしながら動作するシステムです。
従来のクライアントサーバシステムは2層クライアントサーバシステムと呼ばれ、役割が2層に分割されています。
ひとまずは、
クライアントサーバシステム = 2層クライアントサーバシステム
と考えていいでしょう。
さて、2層クライアントサーバシステムは以下のような階層で特徴づけられます。
図の通り、「プレゼンテーション層」と「アプリケーション層」が2つ合わせて1層となって、クライアント側に存在し、「データ層」はサーバ側に存在します。
ところで、それぞれの階層が担う役割は以下の通りです。
- プレゼンテーション層
ユーザーインターフェースなどの入出力 - アプリケーション層
様々な処理の実施 - データ層
データの管理
すなわち、2層クライアントサーバシステムは、クライアント側でユーザーインターフェースとロジック等の処理を担い、サーバ側でデータ管理を担っているわけです。
いくつか問題点もピックアップしておきます。
例えば、何かしらの処理に変更をかける場合、アプリケーション層がクライアント側にあるため、全てのクライアントに修正をかける必要があります。
他にも、処理に必要なデータをサーバ側に流す必要があるため、その分データが大きくなり、ネットワーク上を圧迫する原因になります。
以上が2層クライアントサーバシステムの特徴になります。
では、今回の本題である3層クライアントサーバシステムはどのような特徴があるのでしょう。
3層クライアントサーバシステム
3層クライアントサーバシステムとは、2層クライアントサーバシステムのクライアント側、「プレゼンテーション層」と「アプリケーション層」を分割し、「アプリケーション層」をサーバ側に置いた状態での動作形態をさします。クライアント側にあるのは「プレゼンテーション層」のみであるため、入出力の役割だけ担っていればOKです。
これがシンクライアントですね。
サーバ側には「アプリケーション層」と「データ層」がそれぞれあります。
ロジックに変更があった場合でも、サーバ側のアプリケーション層をいじるだけで済むので、クライアント側をいじる必要はいっさいありません。
また、ネットワーク上を流れるデータは入出力の結果のみなので、データがネットワーク上を圧迫することも減るわけです。
最後に・・・
さて、今回はシンクライアントシステム、そして3層クライアントサーバシステムについてまとめました。シンクライアントはそこまで複雑ではないですね。
Point
・シンクライアント
クライアント側はほとんどタスクを担わず、サーバ側に多くを任せている
3層クライアントサーバシステムも、シンクライアントがイメージできていれば難しくないと思います。
Point


以上がシンクライアントシステムと3層クライアントサーバシステムのまとめになります。
しっかり対策をして、皆さんも試験合格を目指しましょう!
前回まとめた記事も読んでもらえると嬉しいです!
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