最近、スライドを作るうえで流れを意識して書いています。
見た目ももちろんなのですが、構成がしっかりとしていないと主張が伝わらないのでは?
逆に構造さえ・流れさえうまく作ればなんとかなるのでは?
と思い、本を手に取り実践してみたことを記事にしてみました。
はじめに
私自身は専門家ではございません。私自身の経験と本から得た知識を実践した結果をまとめたものになっています。
取り入れてみて有効な手段だと思ったものに対して自身の経験を自身の言葉でまとめてみました。
プレゼンスライド編
実践したもののみを載せています。
自身の主張に注目させたい
- 目立つもの=重要
- 注目されるもの=原因
提供するアイデアだけに注目させるために、その他のモノは極力取り上げないことを意識しています。
そして、重要な主張を目立たせるために、繰り返し載せたり話したり(散りばめながら)してみました。繰り返し主張したものと1回しか主張していない同じくらいの重要度なものを1プレゼンの中に入れてみたことがあるのですが、繰り返したものについての議論が活発になることに加え、理解しようとしてくれる傾向にありました。対し、1回のみしたものは、もう一回説明しないといけないくらいには重要だと認識・理解度も低かったです。
やはり、主張はしっかり目立たせるべきですね。
特徴を強調させたい(アピール)
上に似ていますが、こちらは比較させ強調する手段です。
選択肢を自身の主張とその他(似ている複数)にわけ、自身の主張の特徴に注意を向けさせる・強調させることは有効でした。自身の主張が強調され、注目されやすくなりました。ですが、偏りすぎには注意です…。
なかなか他の人にとって理解できない技術をアピールするための比較の際にも、分かりやすい変数(パラメータや計算時間など)で1つだけ違うものがあったら目立ち、注目させることができた経験から、やはり改めて大事なことだと分かりました。
スライドの構成・順番をいい感じにしたい
ミステリアスな要素を取り入れる
ミステリードラマの様に、謎がかかった筋が通らなそうな状況を描写し、そのあとに続く題材を、問題の解決手段として示すことで、注意を引き付けたい、聞かせるようにしたい。
こういったシチュエーションはやはり引き込まれ、分からないなりにでも聞き入ってしまいますよね。
未完了のモノに人間は注目するらしい
注意がとどまりやすい+記憶しやすいという性質をもっているそうです。
つまりまとめると
- ミステリー:謎解きのような引き込まれるという性質がある
- 未完了のもの:説明や答えをもとめる欲を掻き立てられる
スライドに、そういう仕組み(次のスライドに答えを書くなど)を入れ込めると考えた結果、自身のスライド(ビジネス面ではない場合)は以下の順序でやったりします。
- 自身の主張の成果のみを述べ、その効果をあげたのはなぜか?という方向に注目させる
- 先行事例等を上げ、成果がいかにすごくて、特殊で、どうやった?と謎を深めさせる
- 先行事例等の反証、共通項目や必須事項をあげ、自身の主張にたどり着かせる理由付け、その後の良さの強調
- 自身の主張の詳細の説明と理由付け←ここでしっかりと良い主張をする
- 結論・考察をし、どういう点が結果に表れたのかなどをまとめて話す
連想させるものをちりばめる
言葉を使わなくても、連想により下準備として使えるそうです。色系は連想しやすいのではないでしょうか?
- 暖かいもの=暖かい(概念)→親しみ
- 青い色 =クール(概念)→賢さ
- 重い物 =重い (概念)→重要
- 固いモノ =固い (概念)→堅い感
スライドではよく青を使って知的感を出せたらなと思ったりしています(笑)。
加えて、注意を向けたくないものに対して連想させる背景・言葉などを入れないように気を付けています。
簡単に説明できるはいいことだ(一番難しい…)
何かを簡単に苦も無く理解できるものに対しては(簡単すぎるのは良くない)、負のイメージはあまり浮かべない気がしませんか?
簡単に理解できるものに対しては、好感度や妥当性、価値をしっかりと考えられるキャパがあいているため、しっかりと考えるようになります。そのため、説得力も上がります。
理解できないものに対しては、思考の放棄や理解できずに分からないものに対して妥当性や価値を正当に理解できないのです…。よくある状況じゃないでしょうか?
就活の際の面接の際のガクチカも理解させるためにわかりやすく、簡単に話しました。
つまり、聞いていてわかりにくい、読みにくい(物理的も含め)主張は信用されないため、話す内容や話し方・スライドのみやすさも大事なんですよね…。難しいです…。
信頼のためのステップ
ここに関しては実践をしたことがあまりありません。
主張の際、早い段階で弱点に言及すると、誠実だとみられる度合いが即座に上昇するそうです。これは、早い段階で信頼されている状態になることで、受け手が信じてくれやすくなる状態も早くから出来上がるそうです。
確かに、
- 弱みを見せることで好感を持つ(弱みを見kせるのは難しいからこそ)
- 自身の見せたくない部分を見せている人に対して好感
- 弱い側面を見せることを厭わない姿勢が誠実な人だ
という評価につながる可能性が経験的にも高そうだなと思います(ただし、弱い=ダメな側面ではなく、主張の弱点などといった箇所のことです)。
スライドや話す際にに反映するときには
短所を認めたうえで、「けれども、だが、しかし」など、話の方向を変える言葉を使って、受け手の注意や認識を短所から相殺する等に長所に向けなおすことが効果的だそうです。
確かに、就活の際も長所・短所を話す際も、短所に関しては、短所→長所になるように、話していたことがあります。
物理系の学生でしたので、IT系などの他分野の就活の際にはほぼ毎回、「私は物理系を研究している学生ですのでIT系を専門としていないためIT系知識は少ないです。ですが、論理的思考や実験で培ったPDCAの経験はほかの人に負けない自信がありますので、必ず役に立てると思います」のように、むりくり長所に持って言った記憶が微かにあります。
きっと有効な手段だったのでしょう。強調されるのは後者の長所な気もします。
おわりに
最近はスライド作成する際には、上記たちを意識し、wordで流れを文字起こしてから作っています。なかなか自身の成果に結びついているかは感じにくいですが、悪いことではないので、少し頭の片隅に入れるだけでも良いのではないでしょうか?
あと、この本で様々な勉強をさせていただきました。この記事の1000倍以上の知識が詰まっています。本当に読んで損のない一冊になっていると思います。
前準備による効果はあると思います。読み物としても面白いので是非読んでみてください。
別に、意識高い系でビジネス書を読んでいるわけではありません。
ですが、こういう本には、専門家が長年研究し積み重ねたものが凝縮されています。それを2日くらいで知識として知れるので、ネットより遥かに良いのでは?と思い始めてしまいました。
※変な本は除く